前回、個人とコミュニティー

について書きました。


つまることろ

どんなに地域コミュニティーを拡大しても

「個人の意見表明には限界がある」

というのが結論です。


以下は中学「公民」で習っているはずですが

改めて確認しておきます。

民主主義といっても全ての国民が

意思決定に参加する直接民主制では

効率が悪いので、代表者を通して意思を反映させる

間接民主制を採用する国が多数です。


さらに我が国は

立憲君主国として天皇制という世界最古の

君主制でありながら天皇は直接権力を

行使することはなく

「祭祀王」として国の平和と民の安心を

祈念し続けてきた世界に誇るべき唯一の存在です。


先程指摘したように

「個人の意見表明には限界がある」

ということは歴史的に証明されていて

現在は止む無く間接民主制が採用されています。

民主主義は絶対ではないからこそ

我が国では歴史(慣例)を重んじ、

ゆるやかな統治の中でも社会秩序を保ち、

独自の文化を構築してきました。


最後に

第一義的には議会が住民の代弁者であることは

間違いありませんが、地方自治体では首長(区長)

もまた直接選挙で選ばれています。


首長(行政)が様々な取組で多様な個人を

取り込もうと試みるのも行政サービスかもしれません。

しかし、首長(行政)は区の行政権を担っているの

あり住民の代議員ではないのです。


議会を通さない行政による過度な住民の取り込みは

結果として直接民主制を目指す

ことになるともいえるでしょう。


民主主義が絶対のものではない以上、

否定しませんが議会を軽視することは、

住民の意思を軽視することと同じです。


だからこそ私は、

自らの政治理念を明確にした上で区民の付託を受け

住民のみなさまが直接行政に参画しなくとも安心して

暮らせるようにしなければならないと考えます。