西部支部総会と中部支部総会 (日本皮膚科学会)
今年の日本皮膚科学会の西部支部総会と中部支部総会は、ともに京都大学皮膚科教室の出身の先生が主催者でした。会頭の高橋先生と森脇先生は同期で、確か1986年入局でした。その年は、優秀な先生はたくさん入局して、M病棟医長(当時京大には医局長はなく、病棟医長がその役割をしていました)がとても喜んでおられました。よく学び、よく遊べの素晴らしい同期生で、いろんなことを知り尽くした昭和の良き時代の群像であり残像です。
それぞれに個性が発揮された学会でした。
高橋会頭の会では、初日の午前中のメイン会場に琉球ならではのspecificな疾患とそれにまつわる研究を、教室員が発表していました。実に味わいのある印象深いものでした。
森脇真会頭の会では、構成は比較的オーソドックスでしたが、ゲストが素晴らしかったです。初日の午後は、森脇先生も私も在籍した浜松医科大学の出身で現在の日本医師会会長松本吉郎先生の講演がありました。翌日には、大阪医科薬科大学からの留学生H先生の仕事を、ボスC. Schmults 先生(Brigham and Women's Hospital)が紹介してくれました。H先生の仕事はSCCの悪性化と浸潤性に関するもので、2023 SID にてDesmoplasia induces T cell exhaustion in cutaneous squamous cell carcinomaと題して発表されていました。

