読了。

タイトルとは裏腹に三分の一はYahoo!史、
三分の一はメイヤーのGoogleでの成功と、
失脚までを描き、残りがYahoo!再建の物語です。

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大組織の失敗パターンが学べる本。

ヤフーが過去買収に失敗してる企業に、Google、Youtube、Facebookがあるのでそこを見られがちだけど、そんなに生易しい話ではないっぽい。

印象に残ったのは、
そもそも一人が責任者として立つ場面が極めて少ない期間が多いこと。

情熱、決断力、正確な見通し、金銭ではなく純粋にヤフーの成功を求める情熱
すべての期間のCEOに何かが足りてない。

また、大きな組織らしく現状に配慮して
最善手を打たないのも印象的。
Google以外の全競合を買収した手腕を発揮しながら、インクトミのサイエンティストをオーバーチュアに合流させない、とか。

検索でシェアを取ることが目的の大胆な一手だったのに、そうしたのはオーバーチュアの大口顧客がmsnだったからなので根深い。

また、メイヤーのGoogleでの失脚の話も興味深い。

簡単には、かなりこだわる性格なので、敵を作りやすかった。しかし、素晴らしい結果が伴っていたので、創業者を含んだ経営委員の一員でいれた。

しかしながら、同じく素晴らしい成果を伴うエンジニアとの衝突によって経営委員から外れてしまう。

直前にはユニバーサル検索、そしてニュース検索をともに作った2人だ。

意見の相違もあったろうけど、結局、Googleニュースやユニバーサル検索など必ずしもUXだけで成り立っているわけではないのに、まるでメイヤーの仕事だと言われるのが我慢できない人たちもいたらしい。

FAILING FAST マリッサ・メイヤーとヤフーの闘争
ニコラス・カールソン
KADOKAWA/角川書店 (2015-10-31)
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