ニカナマ (ニカーナーマー)
パキスタンでは、婚姻時に婚姻契約をし、ニカナマ(NIKAH NAMA)という結婚証明書を発行します。
これは、アメリカなどで行なわれるプレナップ(Prenup)という婚前契約書にあたり、婚前の男女が、あらかじめ夫婦生活に関するあらゆる事柄(生活上の義務、資産の取り扱い、離婚の条件など)について取り決めを行うものです。
ニカナマの内容には、新郎・新婦の氏名、父親の氏名と住所、新郎・新婦の弁護士、証人(2名)の氏名、その父親の氏名と住所、持参金の額、離婚の権利、新郎が妻帯者かどうか、新郎が妻帯者の場合、調停委員会の承認番号、登録手数料など…。
知人から見せてもらったニカナマでは、「離婚の権利」の欄は”シャリーア法 (イスラム法)による”と記載され、「登録手数料」の欄は”寄付金による”とし具体的な金額は記載されていませんでした。
パキスタンの結婚式の行事のひとつ、婚姻の儀式(ニカー)において、花婿と花嫁の父親が立会い、イマームと呼ばれるイスラム教指導者がコーランの一説を読み、花嫁が婚姻届に承諾&署名し、花婿が承諾&署名します。そして、イマームと立会人が署名すると、法律上婚姻が成立します。
プレナップについて「NPO法人国際結婚協会 」
ニカナマ英訳と和訳はこちら「Pakistan Students Association Japan 」
パキスタンの結婚式の記事はこちら (2009.02.08)
