政府軍、反政府組織を包囲 最終攻撃へ | インド・パキスタン・南アジア 最新ニュース

政府軍、反政府組織を包囲 最終攻撃へ

スリランカ政府軍は23日までに、反政府武装組織「タミル・イーラム解放のトラ」(LTTE)が支配する北東部約20平方キロメートルのジャングル周囲に戦闘員5万人の配置を終えた。近日中に最終攻撃に着手し、死者7万人以上を出した25年以上にわたる民族間内戦に決着をつける考えだ。政府軍幹部は「今年1月から約17万2000人がLTTE支配地域から政府側に避難した」と明かし、最終攻撃が民間人の犠牲を増やすとの国際社会の懸念を否定している。

 多数派シンハラ人から分離し、独立国家建設を求める少数派タミル人のLTTEとの戦闘は、重大な局面を迎えた。

 政府軍のナナヤカラ広報官は22日、3日間で10万人余のタミル人市民が政府側に避難したと発表。国連はこれまで「市民10万人以上が支配地域に残っている」と訴えていたが、ほぼ同数の市民を脱出させたとした。



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