再会・5 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。



こちらのお話は『卒業』、二宮さんご生誕記念祭・2『1年3ヶ月後』の続編です。





















「多摩?」

「そう、まずはそこから行く」

「はいよ~」


「…ふぅ」



先生を探す旅に出る時は…これもいつものことだけど

心臓が痛くなって、気持ち悪くなる



会えても、会えなくても

楽しい旅になる想像が沸かないから



だから今日、潤くんが来てくれなかったら

ここでうずくまって一日を終えてたかもしれない…





「多摩って行ったことないな~」



車窓を眺めながら、なんだか楽しそうな潤くん



「…綺麗なとこだよ」

「へぇ~!楽しみっ」



楽しみか…



ふふっ

そうだよね、楽しまなきゃね!











美術大学に到着すると、手短に作戦を伝えた



明るく聞いて、サッと去る



まぁ…これだけなんだけど

潤くんは格好イイし、邪険にはされないだろうからきっと大丈夫だと思う




「とにかく片っ端から聞きます!」

「おーけぇい!」

「でも、不審者にならないようにだけ、気を付けてください」

「…不審者?」

「あんまりしつこく聞きまくると

警備員さん、走って来ますので」

「怖っ!え?そしたらどうすんの?!」

「こっちも走ります」

「…は?」

「逃げるの!全力で!」

「あははっ 了解!」

「時間決めよう、30分後、あそこの…あのデッカイ木のとこで、じゃ!」



軽く手を上げて足を進めると



「あ、カズっ!」



すぐさま呼び止められて

何事かと思って振り返った




「なにー?!」



「カズー!がんばれーっ!」



「…ははっ

がんばりまーすっ!」




俺達は大きく手を振ってお互いに背を向けて走り出した













「そうですか、どうもありがとうございました」



声を掛けた人にペコリとお辞儀をする




平日と違って、人が多過ぎないところが重要だったりするんだ



学生さんがいっぱいだと、親切心とか好奇心とかで囲まれたりして

それの怖いのなんのって!



…まぁ、そういうのも、もう慣れたんだけどさ




「さてと、次の人…」



遠くの方に見える人影へ向かおうとすると

ブーブー ブーブー

携帯が震えた

















つづく