二宮さんご生誕記念祭・2-4 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。



1年3ヶ月後・4





















「…え?えっ?!」

「お前さぁ、ほっとくとフラッと居なくなりそうなんだよな」

「なに言って…」

「俺の側に居れば?」




会えない先生



声も聞けない

どこに居るかも分からない



頑張って卒業しても

再会出来る保証なんてない



再会出来たとしても…



俺はこれからもずっと、一人で想い続けるのだろう…




急に寂しさが溢れて

先生の絵が、また涙で滲む





「その寂しさを、俺が埋めてやる」



窓から射し込む光が無くなって

風が止んだ



俺を想ってくれる人がすぐ側に居る



先生が居た美術室で

先生以外の手が、俺に触れる



先生より大きな手

先生よりしっかりした指



優しい人



側に、居てくれる人




…顎を掬われた瞬間



全身に鳥肌が立った




「やだ…やだ!先生!先生っ!!」



目の前の身体を交わそうと身体を思い切り捻ると

椅子から転げ落ちた




「先生…先生…っ…ぅっ…」




薄れてしまったから

勝手に美化して

勝手に編集して

大切にしてたんだ



それを誰かに上塗りしてほしいなんて

やっぱり思えない



寂しくても

会えなくても

想い続けていたいんだ



消えてしまった感触さえも

抱き締めていたいんだ…






「…やっぱ好きなんじゃん

それも相当な勢いで」



床に小さく丸まった俺の横に腰をおろして

松本が静かに言った

















つづく