トナリデ・部長's episode2 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。



こちらのお話は『トナリデ』番外編です。





















「どこに行くの?」



ふらつく足にサンダルを履いて

ニノが出掛けようとしていた




「もう帰っちゃったかと思った…」



熱が高いからか

涙目で振り返ったニノ



…そんなわけないのに



明日の会議にちゃんと出れるようになるまで

側にいるよ



俺にはそんなことしか出来ないんだ



体調を顧みないニノに代わって

俺がニノの身体を心配してあげるから…






熱のせいで潤んだ瞳

赤らんだ顔

くったりとベッドに横たわる身体



…俺と繋がる時のニノみたい



俺で満たしたい

俺だけのことを考えさせたい



俺だけの為に…




こんな感情を抱えた俺と


あと何回こうして側に居てくれるかな…











「薬飲むから何か食べようね」

「食べれない…」

「ゼリーは?」

「食べたくない…」

「ニノ、少しでいいから食べよう?」

「大野さんからじゃないとヤダ…」

「わかった」



果物が入ったゼリーを小さく一口含んで

ニノと唇を重ねる



喉が上下したのを確認して、唇を離す



「美味しい?」

「うん」

「もう少し、食べれる?」

「うん……大野さんが…おいしいから」


「あははっそれじゃ…」



誘ってるよ、ニノ




…抱きたい

ニノを抱きたい



その瞬間だけは、全てを忘れて


俺のことだけ感じてくれるかもしれない…




抱きたい抱きたい抱きたい





弱ってるニノに、そんなことしたら

自己嫌悪で死ねるな…








薬を飲ませて


肩まで布団を掛けると

睡魔に抵抗して懸命に重い瞼を上げたニノは


潤んだ瞳で俺を見つめて



「すき…」



そう呟いて、眠りに落ちた




元気になってほしい



本気でそう思ってるのに



元気になったら、また仕事のことしか考えないニノになる…




「頑張れ…」




それ以外に、返す言葉が見付からない

















つづく