妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。

 

この作品はこちらの末ズver.からの続編です。

 

 

ふんわり風船ハートここからはルリさんとのコラボになりますふんわり風船ハート

 

瑞樹:奇数で潤サイドふんわり風船ハート

ルリさん:偶数で翔サイドハート

 

*リンクはリアルタイムには貼れませんが同日中に処理します*

 

よろしくお願いしますハートふんわり風船ハート

 

*2023年10月17日 扉絵変更しました*

 

image

 

ルリさんサイド↓↓

 

 

 

ピッピッピッ・・・と、規則正しく音を刻む電子的な音に聞き覚えがある・・・これ、心電図モニターの音だ。

 

頭がボーッとして体が動かない・・・目も開けられない。

 

でも、瞼の向こうで光を感じるし病院のような独特の匂いも分かる。

 

体にかけられているであろうシーツの重みとか・・・受動的な感覚は機能しているっぽいけれど、言葉を発したり手足を動かしたりという能動的な部分は上手くいかなかった。

 

今、自分が置かれているであろう状況・・・俺にはそれが理解できた。

 

これは、俺のコールドスリープが解かれたのだということ。

 

あの日、ニノと一緒にカプセルに入ってどのくらいの時間が経過したのか俺は知らない。

 

けれど、とりあえずは解凍作業が実施され、聴覚・触覚・視覚・嗅覚は保持されているということなのだと俺は考えた。

 

アラームが鳴ることもなく心電図モニターが作動していることから察するに、バイタルサインは落ち着いていて生命維持に必要な部分に関しては現状、問題はなさそうだ。

 

味覚とか運動機能に関しては・・・どうなってるんだろう。

 

味覚は何かを食べてみなくちゃ分からないだろうし、運動機能に関しては体に力が入らない。

 

・・・このままだったらどうしよう。

 

ふと、そんな恐怖感に襲われるのと同時に、やっぱり気になるのはニノの存在だった。

 

ニノは・・・?

 

ニノは何処にいるの・・・?

 

ちゃんと覚醒できてるんだろうか・・・とか。

 

俺と同じように目は覚めていても動けずにいるのだろうかとか。

 

不安な気持ちが強くなると、途端にモニターのアラーム音がけたたましい音を立てた。

 

明らかに乱れた心拍、それを異常だと判断したモニターからの警告。

 

それが鳴ってすぐに誰かが入室してきてアラームを切ると、俺の顔を覗き込むような気配を感じる。

 

そして右手の橈骨動脈に触れ、脈拍を確認するような動作。

 

その人の肌が妙に熱く感じて驚く。

 

「・・・直腸温・・・まだ低め・・・か」

 

ポツリと呟いた誰かの声は、低くて艶のある男性の声だった。

 

ルリさんの2話目はコチラ↓↓