こんにちは。

 

数名の方に提供させていただいたプロットのお話が仕上がったのでUPしていきますね。

 

 

 

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プロットを受け取ってくれた皆様

 

お話のタイトルは【perfume】です・・・が、違うものに置き換えてもOKです指差し

 

ちなみに、お送りしたプロットは下記になります。

 

私はAを潤くんふんわり風船ハート、Bを翔くんハートで書いています。

 

いずれ大宮ブルーハートイエローハートで設定も全て変えて(流れだけコレを使用しますがモデル関係ないお話になると思う)書くつもりです。

 

プロットを使ってくださっている方も、あまり内容にとらわれすぎずに自由に書いてくださいね✨

 

Aは売れないモデル(大学3年生)。

 

ある日、とあるスタジオで香った香水に惹かれて立ち止まると、相手のモデル(B)も止まってこっちを見ていた。

 

その場で強引に連絡先を交換させられ、仲間のモデルからBが有名モデルであることを聞かされ驚く(AとBとは出ている雑誌の系統が違うため互いに認識していなかった)。

 

違うスタジオでの撮影であったためにそれ以上の会話はなく、連絡先を交換させられた意味が分からず戸惑いながらAは先に撮影を終えて帰宅する(と言っても、Aは読者モデルに毛が生えた程度の扱い)。

 

しばらくするとBからメッセージがあり、バイトを依頼される。

 

待ち合わせをして事情を聞くと、泊まり込みで【香りモデル】をして欲しいと頼まれる。

 

BはAのニオイ(香水+体臭)を気に入り、Aを香りモデルとした香水を完成させたいという。

 

*香りはつける場所や時間で変化するので、それを確認しつつ香りの改良を加えたいというのがBの考えです*

 

*Bのマンションには調香用の部屋がある=お金持ち設定です*

 

Bはモデルはバイトであり、自分は調香師(パフューマー)を目指しているのだという。

 

努力しても報われないAは、モデルとしてのBの才能に嫉妬の気持ちはあるものの話をしている内にBの天性の魅力に惹かれて行く。

 

全てに自信がなかったAは、Bからモデルとしての在り方を説かれ、そして彼がつけてくれる香水に護られているかのような感覚を抱き、やがて少しずつ自信を持てるようになり活躍の場を広げて行く。

 

香りモデルとして一緒に過ごしていく中でAはBに恋心を抱くようになるも結局、香水は未完成のままで出逢って数か月後にBが姿を消す。

 

失意のAはモデルを辞めようかと悩むも、どこかでBが見てくれているかもと己を鼓舞し、やがて日本でもトップクラスのモデルとなる。

 

その後(年単位で時間は経過しています)、巷でとある香水がバズリ、その広告モデルにA指名で依頼が入る。

 

Aにはその香りがBの作品だとすぐに分かる(Aは調香師の夢を叶え、あの時の香水を長い年月をかけて完成させた)。

 

やがて再会した2人は・・・。

 

*****

 

「えっ・・・」

 

「あっ・・・」

 

擦れ違った瞬間、まるで示し合わせたかのように立ち止まって振り返る2人。

 

目線の高さがほぼ同じ2人が相手の顔を見ようと視線を互いの顔に向けた結果、それが絡み合い見つめ合う形になる。

 

束の間の無言の後、

 

「・・・お前が使ってる香水ってなに?」

 

先に口を開いたのは右の眉尻の上辺りに三角形の空間を残して、残りの額部分を覆うように左サイドに流した厚めの前髪が印象的な美形。

 

くっきりと平行な二重瞼に大きな瞳、通った鼻筋に形の良いポッテリとした唇・・・それぞれのパーツがパーフェクトなバランスで配置された顔面偏差値最強クラスのその男はノーメイク状態にであるにも関わらず、ひと際、白い輝きを放っていた。

 

青い襟付きシャツと白のベスト、黒のジャケットにグレーのパンツと黒の革靴。

 

衣装と思われるそれらをバッチリ着こなすその人から漂うウッディな香りに、もう一人の男は意識を取られたように立ち尽している。

 

「・・・香水のこと聞いてるんだけど?」

 

怪訝な表情で、帝王ボイスに若干のイラつきを滲ませた王子然としたその男の佇まいに見惚れていると、

 

「おい!」

 

痺れを切らしたように、棒立ちの男の眼前で右掌をヒラヒラを振ってみせた。

 

「・・・あ、ごめん」

 

その行動で漸く我に返った片方が、

 

「えっと・・・俺のは【J】って名前のオードトワレ」

 

そう答えると、

 

「・・・【J】?聞いたことねーな」

 

香水の名前を問うた男がその香りを確かめるように首筋へと顔を寄せた。

 

「NYのブランドのやつだけれど、あんま有名じゃなくて・・・あの」

 

見知らぬ誰かに首筋のニオイを嗅がれるという、あまりない場面に直面した当事者の1人は、

 

「えっと・・・あなたのは?」

 

おかしな状況に硬直しつつも、遠慮がちにそう問い返した。

 

「俺の・・・?俺が使ってんのは市販されてるやつじゃねーから・・・お前、香水付けたのいつ?」

 

「・・・家を出る前だから3時間以上前」

 

「ってことはこれがラストノート・・・サンダルウッドとムスク・・・と、こいつの体臭が混じってのコレか」

 

色々な場所をクンクンと嗅ぎながらそう言われて、

 

「え・・・体臭?ゴメン、俺、クサイ?」

 

と、焦った顔をしたもう一人の男は不安気な表情をしていた。