え?それって親のせいなの? | にのへ音楽院

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岩手県二戸市のピアノ教室。初心者から上級者までレッスンしています。
新規の生徒募集は終了しています。

生徒が


言ってるとおりにやらない


ときってありますよね。




例えば


  • 楽譜を見ながら弾かない
  • 指番号通りに弾かない
  • ゆっくりの指示を無視する


などです。




それに対して、


親が〇〇〜な対応をしている生徒は、こういう行動をする!


という考えははたして本当でしょうか?

(SNSで見ました。そして、賛同者も多くてびっくり😳)



逆を言えば、うまくなる生徒の親の対応はこういう行動!!と言ってしまうのも、それ本当??な案件です。





なぜ人は


言うことが聞けない


という状況に反応してしまうのでしょうか。




言うことが聞けない、のではなくて



提示されたことが時間内に理解できない



という発想に変えると、



言うことが聞けない



という状況は問題ではなくなります。





つまり、



親のせいではない



と私は思ってます。






言うことが聞けない生徒って、いないですよ。

言うことを、言った通りにできない生徒がいるだけです。


本当に言うことが聞けないという状況は、また発達などの別な理由があるので、そこを理解する必要もありますね。





楽譜を見ながら弾かないという生徒だったら、


何かを見ながら同時進行で別の動作ができない


と仮定する、として接してます。


見たものを処理できない子に、見た結果打ち出されるものを記憶させるって



かなりのハードタスク!!



だと思います。




こういうときは、見ないでまず「答え」(音楽の完成形)を先におぼえさせて、答えが理解できたら、


目で見るとこうなるのよ!(楽譜という絵)


丁寧にやる。


時間がかかっても、丁寧に、焦らず、です。






指番号が覚えられない子は、


ついつい手癖で出る指番号を


先生がめちゃくちゃ観察


することで解決できます。




その子の指番号を、先生が分析して、その指番号を書き加えたりして、


あなたは今、こんな指の動きで弾きましたよ


を提示する。

これもゆっくり、焦らず


そうすることで、その子の音と指のリンクの癖がわかっていき、


どこの指番号をどんな方法で変えてもらうか


をピンポイントで打ち出せるので、生徒も理解しやすくなります。




ゆっくり弾いてという指示を聞かない場合は、


こういう生徒には、こちらがゆっくり弾いて、ゆっくりの完成形を頭で描くお手伝いが必要です。



ゆっくりできない、のではなく、


頭にある音楽をスロー再生できない


ということなんですよ。




ゆっくりとは、この音楽ではどうなるのか、先生が何度も提示することで解決に近づきます。




レッスンで生徒とのコミュニケーションがうまく行かない時は


答えの共有ができていない状態かも?


という考え方にすると、先に進むことができることが多いですね。




ということで、今週末は発表会。

第7回目を迎えます!!


楽しく弾いて欲しい照れ

みんな頑張れぇ!!飛び出すハート