レッスン実例☆楽譜をいっさい見なかった生徒編 | にのへ音楽院

にのへ音楽院

岩手県二戸市のピアノ教室。初心者から上級者までレッスンしています。
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今通っている生徒の話。

実話です!



楽譜、拒否

両手、拒否





オレ、楽譜なんか読みたくねぇ!

左手なんかめんどくせぇよ(左ききなのに)

って正直に宣言してる生徒がいます。


保護者は、

楽譜読めるようになってほしい

左手も使えるようになってもらいたい

と希望は話してくれてます。




ただ、本人がまだ気持ちのないまま強要するのは身につかないから、できることを伸ばしていきましょう、と伝えて、性格も考慮して興味が出てくるのを待つことにしました。






しばらくは教えてる感覚がなくなるような、遊びのレッスンが続きました。




  • 弾きたい曲だけ、ドレミを書いて弾く
  • 好きな曲を私のピアノと生徒のドラムでセッションする
  • 楽典の要素をこっそり入れたゲームをする




かなりチャレンジな内容だったけど、三年くらいたつとレパートリーも増えて、スケッチブック4冊ぶんになって、音感と指の動きはかなりのものになりました。



なぜそこで私が楽譜にこだわらなかったかというと、



楽譜読めない音楽家はたくさんいるって知ってたし、

楽譜読めても音楽が不自由な人もたくさんいるのを知っていたから


です。




自分で音楽をするのに喜びを持ってもらいたい、というコンセプトのレッスンには、


楽譜必須理論


は入れていません。




もちろん楽譜ありきのレッスンが主体ですが、本人が望まないものを


こうしなければいけない


って自信を持って言えません。

楽譜が読めなければ上手くならないよって、嘘もつけません。




その生徒のことは続きがあって、、、



ある時に、初心者さん生徒が楽譜を忘れていってしまい、楽譜嫌い生徒がその楽譜を見つけてなぜか興味を持ったのね。




これ、やっていい?


っていうから、

どーぞーウインク


って楽譜開いて見守ってたら、





まるまる一冊、両手使って弾いてた(笑)




ト音記号も、

ヘ音記号も、

リズムの取り方も、

楽譜の追い方も、



ぜーんぶ遊びのようなレッスンで覚えてしまってた!



簡単だからっていうのもあるけど、





言葉を覚えてから、文字(音符)読めるようにする




の順番で読めるようになりました、という話。




続きのテキストを用意してくれとも要求されました。

(上下関係を教える必要はあるかな…)





カタカナふらないと弾けない、は特に悩まなくていいと思うし、カタカナふっても弾けないよりは進んでると考えます。



ふりがな付きで音楽を自由にしたあとに、簡単なものから

読む練習

を割り切って取り入れる、という方法も自分のメソッドに自信を持って組み込もうと決めました。