できないことを
できるように頑張る!!
…の前に
やる気ない時はどうしたらいいの?
っていうパターンもありますね。
やる気スイッチとか、ちょっと流行りましたが、
そんな魔法はありません。
やる気がない状態の原因
を見つけてみましょう。
やる気
の
「やる」
は、その子にとってどんな行動なのでしょう。
それをやって楽しければ、やる量はさておき、とりあえずやります。
楽しくないと思えば、やりません。
なんで楽しいって思えない?
…
そもそも…
できないから
の壁があります。
できないことを、できるように教えるのが私達の仕事ですが、できないままだったら、
その子にとってできるようになる方法を示していない
という結果です。
そして、ちょっと見落としがちなのが
「できる」の基準をどこに置くか
↑
これ!
みんな一緒にしたら、一生できないままの人は絶対いるよね
できそうなこと
やったら楽しいと思えること
理解しやすいこと
これらを、ゆっくりでいいから見つけるのが近道。
それには、
その生徒と仲良くならないと難しい
ということも、レッスンを通して学びました。
実例として、ものすごーーーくやる気のない生徒の話。
実話です。
←私
←生徒
ここからここまで、ゆっくりドレミで言ってみて。
やだ。めんどくさい。
そうか、めんどくさいか。読んでわからないと、ここ弾けないよ。
別に弾けなくていいよ。
ここは弾けなくていいってこと?
そうだよ。だってどうでもいいんだもん。
まあ、わりと毎度のレッスンこんな調子で、
ピアノ楽しくない
親に言われて来てますぅー
を隠さない子がいます。
でもね、レッスンは休まない。
時間通りに来て、帰りはいつまでもそばを離れない。
レッスン室のソファでまったりして、おしゃべりしてくれる。
めっちゃやる気なくて、
うまくなろうと思ってなくて、
先生に褒められなくていい。
こんな調子なので、
なんとか
やる気を出してもらいたい!
うまくなりたいって思ってもらいたい!
たくさん褒めて喜ばせよう!
って頑張っても、まあ変わらない。
変わらないってことは、間違ってるんだな、と思って。
その子を観察することにしました
そして、たくさん話をきいて、私のこともたくさん話して、
私はこんな人間です!
を2人でわかりあう時間を増やしてみました。
そして、
やる気がないことも
うまくなる気がないことも
賞賛が目的ではないことも
その子はそういう子なんだな、と受け入れて、レッスンもやってくれることだけを、進みすぎないようにペースをスローにしてみました。
生徒自身からやろうとしたことは、私の意図とは反していても、その子に主導権を握らせてみました。
これをですね、
3年
続けた結果…
YouTubeで、自分の取り組んでいる曲を調べて聴いて、自分なりに予習をしてくるようになりました!!
あんなにやる気なかったのに…
ほんと、突然レッスンで演奏の勢いが変わったので、何事か?と思ったら
ようやく
ピアノを弾く自分なりのビジョン
を発見したように思いました。
ピアノを弾くって、なんだか分からない
を抱えていたようですね。
そりゃそうだ。
子どもですもん。