【ピアノ】やる気のない生徒 | にのへ音楽院

にのへ音楽院

岩手県二戸市のピアノ教室。初心者から上級者までレッスンしています。
新規の生徒募集は終了しています。

できないこと


できるように頑張る!!



…の前に





やる気ない時はどうしたらいいの?




っていうパターンもありますね。








やる気スイッチとか、ちょっと流行りましたが、

そんな魔法はありません。



やる気がない状態の原因



を見つけてみましょう。





やる気



やる


は、その子にとってどんな行動なのでしょう。





それをやって楽しければ、やる量はさておき、とりあえずやります。


楽しくないと思えば、やりません。




なんで楽しいって思えない?

そもそも…


できないから


の壁があります。




できないことを、できるように教えるのが私達の仕事ですが、できないままだったら、



その子にとってできるようになる方法を示していない


という結果です。




そして、ちょっと見落としがちなのが



できる基準どこに置くか


これ!


みんな一緒にしたら、一生できないままの人は絶対いるよねニヤニヤ




できそうなこと

やったら楽しいと思えること

理解しやすいこと



これらを、ゆっくりでいいから見つけるのが近道。


それには、



その生徒と仲良くならないと難しい



ということも、レッスンを通して学びました。





実例として、ものすごーーーくやる気のない生徒の話。

実話です。


真顔←私

にやり←生徒





真顔ここからここまで、ゆっくりドレミで言ってみて。


にやりやだ。めんどくさい。


真顔そうか、めんどくさいか。読んでわからないと、ここ弾けないよ。


にやり別に弾けなくていいよ。


真顔ここは弾けなくていいってこと?


にやりそうだよ。だってどうでもいいんだもん。




まあ、わりと毎度のレッスンこんな調子で、


ピアノ楽しくないぼけー

親に言われて来てますぅーぶー


を隠さない子がいます。




でもね、レッスンは休まない。
時間通りに来て、帰りはいつまでもそばを離れない。
レッスン室のソファでまったりして、おしゃべりしてくれる。


めっちゃやる気なくて、
うまくなろうと思ってなくて、
先生に褒められなくていい。


こんな調子なので、

なんとか
やる気を出してもらいたい!
うまくなりたいって思ってもらいたい!
たくさん褒めて喜ばせよう!
って頑張っても、まあ変わらない。


変わらないってことは、間違ってるんだな、と思って。


その子を観察することにしましたニヤニヤ




そして、たくさん話をきいて、私のこともたくさん話して、

私はこんな人間です!

を2人でわかりあう時間を増やしてみました。


そして、
やる気がないことも
うまくなる気がないことも
賞賛が目的ではないことも


その子はそういう子なんだな、と受け入れて、レッスンもやってくれることだけを、進みすぎないようにペースをスローにしてみました。
生徒自身からやろうとしたことは、私の意図とは反していても、その子に主導権を握らせてみました。



これをですね、

3年

続けた結果…




YouTubeで、自分の取り組んでいる曲を調べて聴いて、自分なりに予習をしてくるようになりました!!


あんなにやる気なかったのに…
ほんと、突然レッスンで演奏の勢いが変わったので、何事か?と思ったら


ようやく

ピアノを弾く自分なりのビジョン

を発見したように思いました。





ピアノを弾くって、なんだか分からない


を抱えていたようですね。




そりゃそうだ。

子どもですもん。