今日朝のニュースで、災害の安否不明者の中にいくつかの市や町の人数が
加算されていないことが分かり、統計よりもかなり多くの方の安否が分かっていない
ということを放送していました。
どうしてもこういう大災害になると、私達は数字ばかりを重視してしまいがち
ですが、そんなことはどうでもよく、
一番大切なのは一人ひとりに歴史があり、家族がいて、生んでくれた祖先がいると言う事実。
ちょっと前に起こったNZの地震の時も、詳しく皆さんの経歴や志など詳しく紹介
されていましたよね。
「一人の死は悲劇だが、集団の死は統計上の数字に過ぎない 」というアドルフ・アイヒマンの
言葉がありますが、そうではないということを強く心に刻まなければ・・と思っています。
今日は私の弟の命日。
もう七回忌の法要もすませ、今は家族共々前向きですが
亡くなった一年後に悲しみにくれる私達にいつも寄り添ってくれた愛犬が
死んだ後は数年間、桜が咲くのをみるのは嫌でした。
これからは桜の季節になると、この悲劇を思い出さなければならないと思うと辛いけれど
時間だけは悲しみを和らげてくれると思います。
被災地に医療スタッフとして出向いた看護師の方のブログ を読むと、
数字だけでは語れない、真実の話がそこにはあります。
マスコミで伝わる内容や映像は報道規制によって作られたものだということが
このブログを通して分かりますし、
看板アナウンサーが交代で被災地に行って、お決まりのことしか伝えられない
中途半端なものでは伝わらない真実が分かります。
辛いけれどもこういったことが現実に起こっていて、
災害に遭われて亡くなられた一人1人の方達にご冥福を祈れるように、
このことは忘れずにいたいと思います。
写真は山形県置賜の桜回廊 にある老木たち。
樹齢1200年を越える老木たちが、たくさんの添え木に支えられ、
毎年精一杯 花を咲かせています。


