前回の続きです。
前回は、管理人の龍遍歴に始まり、現在の龍に関しての思う事などを書いてみました。
今回はそれを受けて、これから龍にはこれからどうなんのか?、どうなって欲しいのかという個人的な考えを書いてみたいと思います。
が、その前に一度、龍が如くという看板をつけるにあたってシナリオ上これは絶対ハズせないだろ!という、シリーズを通しての“根幹”となる部分は?という点をまとめると、
①桐生チャンと、遥の物語
②神室町
一番重要な部分としては、大きく分けてこの二つだと思います。
(他にも大吾さんの大誤算成長だったり、伊達さんの人生模様など諸々あると思いますが。)
『4』の時は他の作品と違い、一本を通して桐生チャン“だけ”の物語ではなかったので、そういう意味ではイレギュラーな形態でしたが、基本的には東城会から足を洗った桐生チャンと、その大きなきっかけになった遥との物語が、作品の軸として貫かれていると思います。
また、神室町と言うポイントも絶対にハズせない要素です。
他の街が悪い訳じゃないけど、神室町と言うキーポイントをはずすと龍が如くじゃなくなると言ってもいいぐらい、シナリオ的にも舞台としても重要な要素だと思います。
『4』で秋山、冴島、谷村の3人がいきなり主人公になってもストーリーにわりとしっくりハマったのは、生活基盤も含めた彼らのバックボーンが神室町にあるからこそ、という事は言えると思います。
その比較として、『5』における品田は、他の主人公と比べて神室町との縁に乏しく、おまけに基本的な生活のベースが錦栄町という別の街にある事が何となく没入感を薄くし、結果的にシナリオ内で何となく浮いてた原因でもあるのではないでしょうか。
セレナで主人公が合流した時の桐生チャンのリアクションが、それを分かりやすく現してると思います。
品チャン個人の性格や錦栄の人たちのやりとりなど、品田篇単体としては個人的にかなり気に入ってるんですけどね。
野球選手いらねーとか、バトル弱いとか、ユーザーからフルボッコにされる品ちゃん可哀想(。>0<。)
話を戻します。
じゃあそれらを踏まえた上で本題に入ります。
これは管理人個人の意見ですが、神室町云々はともかく、『龍が如く』のシナリオ上のアイデンティティーを桐生チャン、ならびに桐生と遥の物語と捉えるならば、そろそろ“桐生篇”として何かしらの「打ち止め」をした方が良い時期に来てるんじゃないか?という思いはあります。
以前の神室町ラジオで、「(見参、維新のような)スピンオフや(OTEのような)パラレルよりも、ナンバリングを作るほうが難しい。」と横山氏が言ってたように、やっぱり作る側も苦労してるんですよね。
確かに、『5』のシナリオの展開なんかを見てても、何となく苦労してるんだなぁという感じはありました。
正直話のスケール的にも、CIAや国会議員やらが絡んだ『3』や、全国各地の組織を股にかけた『5』以上の世界観となると難しいし、話の設定・展開のパターンとしても、桐生チャンとしてやれそうな事は『5』でほぼやりきった印象もある中、あとは(現実になるかは別として)東城会復帰か、遥とどこかで一生隠遁するぐらいしか道は無いのかなぁと。
(個人的に東城会復帰して欲しいとは全く思ってませんが。)
遥についても、例えば時系列的に『5』以降の世界の中で、30過ぎた遥がさらわれて、白髪交じりの初老桐生チャンが助けに行くみたいな展開は、これからもシリーズを引き伸ばせば有り得るかも知れませんが、そこまでするぐらいなら・・・・というのが自分の中での正直なところ。
もちろん打ち止めをするとなれば、いずれは何らかの形で桐生と遥の関係を清算しないといけないと思うけど、だからと言って、巷で言われてる“桐生チャンと遥が結ばれて欲しい”という意見には断固反対です。
(個人的には“遥”“おじさん”と呼び合うままの関係でいて欲しいです。)
いずれにせよ、“桐生篇”の締めくくりとして、その辺をどう清算するのかと言うのが大事なポイントになってくると思います。
ただ“売る側”としては、これだけビッグタイトルに成長した『龍が如く』と言う看板を、そう簡単に終わらせられないと言う考えももちろんあるでしょう。
なごっさん御自身、「桐生は龍が如くの中でのマリオ。」とも仰ってるので、桐生のいない龍が如くは考えられないというスタンスです。
が、『龍が如く5』が、ゲーム内容の質・物量ともに進化しながらも、過去のナンバリングタイトルの売り上げに及ばなかったと言う事は、そういう意味での分岐点を迎えているような気はします。
だからこそ、現状『龍が如く0』を出してワンクッション置く事で、ある意味での“時間稼ぎ”をするという選択肢を取られたんでしょうが。
個人的には、桐生チャンは好きですが、桐生だけに魅力を感じて今まで龍が如くを買ってきたわけではありません。
またユーザーの中で、桐生チャンが大好きで、桐生が見たくて龍をやってる!みたいな人の割合がどれぐらいなのかも分かりません。
『4』の時でも扱いがやや控えめになった事への否定的な意見があったのに、桐生を外してしまうとなると、間違いなくブーブー言う人も出てくるでしょう。
ただ個人的には、桐生を主軸にしてこのままナンバリングが6、7、8、9・・・・とダラダラ続いても良い方に転がるとは思えないですし、そうなればいくらナンバリングでも、内容に惹き付けられるような何かが無ければ、たぶん買わないと思います。
もっと言うと、(偉そうな事を言うようですが)旧ユーザーを温存しながら新規ユーザーも増やして行きたいであろう制作側としては、そういう意味で守りに入って欲しくないなぁと言う気持ちもあります。
もちろん今までシリーズの顔・象徴だったキャラを切り換える事がすごくリスキーで勇気がいる決断なのは分かりますし、そこがうまくいかなかった他のシリーズ物のゲームも知ってますが、個人的には、タイミングとしてそうしてもいい状況に来てるのではないかなぁと思います。
桐生チャンの扱いに関する個人的な希望としては、
次回作以降でプレイアブルキャラとして卒業
↓
『龍が如く』の世界・時系列・お馴染みのキャラなどはある程度維持した状態で新シリーズに移行。
別キャラ主人公の新シリーズで、『4』の時の様な“ご隠居”的な立場(脇役)でストーリーに絡む
↓
ゆるやかに世代交代していく
と言うのが理想かなぁとも思います。
ついでに言うと、兄さんも『5』のような変な後付けや死ぬ死ぬ詐欺に利用されて、ある意味で晩節を汚すならば、そろそろ何らかの形で“幕引き”をした方がいいんじゃないかとも思います。
対比として、いつまでも神格化されてる龍司との差を考えると、『3』か『4』あたりで幕引きをしておいた方が、龍司並にもっとレジェンド扱いされたんではないかと。
今後もしそういう局面があるなれば、今までの兄さんに対する功労賞的な意味でも、龍司には与えられた散り際のカッコよさみたいなものを、兄さんにも与えて欲しいなぁと言うのが希望です。
こんなこと書いたら兄さんファン激おこと思いますが(><;)スミマセン
ここまで、かなり主観の入った管理人の意見を書いてきました。
もちろん自分の考えが絶対とは言いませんし、ファンの数だけ意見があるでしょう。
今後、『0』の後にどんな作品が待ち構えているか分かりませんが、ナンバリングに関しては、じっくり3~4年くらいかけて熟成させてから・・・という思いがありますし、それとは別に、龍シリーズおなじみのキャラ(今まで主人公になったキャラ以外)でのスピンオフ作品も見てみたいかなぁという思いも持っています。
また、超豪華キャスト○名起用!とか、○社以上のタイアップ企業数!とか、外面ばっかりに神経を注がずに、ちゃんと中身の部分にもこだわって欲しいのが本音です。
自分自身、高校の時に『龍が如く1』をプレイしていた時は、龍がこんな息の長い、年イチでソフトがポンポン出るようなシリーズになるとは全然思って無かったですし、そういう意味では(今でこそ惰性になりかけてるとは言え)龍の歴史をリアルタイムで追ってこられたのは、自分なりに意味のあることだったのかなぁとも思います。
これから龍シリーズがどういう展開をするのか未知数ですが、個人的に、いつまでも良い意味での関心を持ち続けられるようなシリーズで今後もあり続けて欲しいですね(^-^)/