離島日記

離島日記

私は22歳の時に骨肉腫と診断され、当たり前に過ごしていた毎日が大切で幸せだったと思い知りました。
離島の福祉を知るため今、伊豆諸島にある利島という島に住んでいます。
離島の福祉とともにがんになった経験を価値にしてこれから発信していければと思っています。

最近、久しぶりに転びました。

人工関節を入れてから転ぶのは今回で4回目ぐらいです。

実は、転ぶたびに足の様子を写真に残しているんです。そのため、アルバムにはあざの写真がたくさん保存されています。

転んでから座っているだけで痛く、もしかしたら、人工関節に何か起きたのか心配になりました。

翌日、診療所を受診。足のことでの受診は初めてだったため、自身の足のことや受診先の病院など説明することが多々ありました。

レントゲンでは問題もなく、打撲という診断。

痛みが続くようであれば主治医に相談してくださいと言われました。

 

人工関節に何もなかったことに一安心したとともに、主治医の言葉を思い出しました。

外来の最後には「何かあったらいつでも連絡してね。」と言ってくれます。

今でも足に痛みや腫れがあると、再発?転移?と不安になります。

そんな時、主治医に連絡すると「何かあった?」と聞いてくれます。

聞いてくれるだけで不安は軽くなります。

 

人工関節を入れているため、30代40代になっても定期的な受診が続くと言われています。

長期にわたる受診には、主治医との関係が重要になります。

主治医には足のことだけではなく、恋人ができた報告をしたり、利島で働いていることもお伝えしています。

 

初診の時からは考えられないほど、主治医に自分の伝えたいことを伝えられていると感じています。

伝えられるようになったのには主治医をはじめ、治療中お世話になった病院の方々の存在があります。

抱えている思いをすべて吐き出したとき、正面から受け止めてくれました。人に自分の思いを伝えていいんだと実感した瞬間でした。

 

不安を聞いてくれる人がいることに感謝しながら、“今”を過ごしていきたいと思います。

 

今回も読んでいただきありがとうございました。