遅ればせながら、東京のバンド「Soul Kitchen」さんの5周年記念ツアーのライブに出演させていただいた時のことを書き綴ります。
長めの記事になってしまったので、お時間のある時に読んでいただけたら幸いです。
この日のライブの出演者さんは、冒頭のSoul Kitchenさん、FITZBEATさん、そして僕。
名古屋公演は4月28日(土)で、ツアーの日程でいうとセミファイナルの日に当たります。
そんな大切な一日に出演させていただくことができて、本当に凄く光栄に思いました。
出演のお誘いを受けたのが昨年の8月末だったので、半年以上も前から声を掛けていただいていました。
そもそも何故東京のバンドと関わりがあるのかというと、この時のライブのMCでも少しお話しをさせていただいたのですが、簡単に言うと4年ぐらい前にSoul Kitchenのベーシストである古川伊織さんとTwitterで繋がったことが全ての始まりでした。
当時の記憶だと、確か僕のTwitterを古川さんが偶然フォローして下さって、僕の投稿に対してよく「いいね」をしてもらっていて、そこからメッセージのやり取りに発展していった流れだったと思います。
なので、本当に偶然の繋がりでした。
その後は、僕が自営でやっていた整体のお店に来ていただいたり(この時が初対面)、僕が東京方面に旅行した時に横浜の中華街で飲んだりもしました。
一緒に飲んだのが2年前の夏で、その時に「名古屋でライブをする時は同じステージに立とう」と言っていただいていて、ついに念願が叶う時が来ました。
そして直接お会いするのはこの日のライブでまだ三回目!
演奏を観るのはお互いにこの日が初めてという、今考えても凄いことだなぁと思います。
後々知ることになるのですが、本当に凄いバンドさんで、公式サイトかWikipediaで一度チェックしてみて下さい。
会場は鶴舞にあるMusic Bar Perch(パーチ)さんで。
お客さん側で一度来たことがあるのですが、出演者として来るのは今回が初めてでした。
祖母の四十九日法要を終え、諸事情で早めに会場入りすると、しばらくして古川さんがやって来て約2年ぶりの再会。
ここで初めて打ち明けますが、最初古川さんが店内に入ってきた時に僕のことを大人しいスタッフさんだと思ったらしく、全然気づかれなかったという(笑)
自分のオーラの無さに打ちひしがれているのも束の間、出演者さんが続々と会場入りし、僕はオープ二ングアクトだったので最後にリハーサルを。
(リハーサル中に古川さんにいっぱい写真を撮っていただきました!笑)
ここでまた余談をさせていただくと、写真を見ていただくとわかる通り、今回はいつものギター弾き語りではなく、サポートメンバーを入れてのロックバンド編成という初の試みで挑みました。
サポートベースはいつも家族ぐるみで仲良くしていただいている「CONVERSE ALLSTARS」(略称「CONS」)という家族バンドのギタリストあっちゃん(アツシさん)、サポートドラムはファンクバンド「じゃこおろし」でドラマーを務めている若尾建輔さんにお願いをしました。
お二人とも音楽活動を何十年と経験しているベテランさん。
バンド結成に至るまでの道程も結構ドラマティックで、話し出すと更に長くなってしまうのですが、若尾さんの場合は、1年ぐらい前に僕が仕事で配属された店舗がある商業施設で偶然繋がったという奇跡的な出会いでした。
その頃は僕も色々とあって仕事を辞めるかどうかの瀬戸際だったので、今思えばあの時踏みとどまっていなければ違う未来になっていたと思います。
そして更に奇跡的に、アツシさんと若尾さんの家が車で10分ぐらいの距離に!!(僕の家からアツシさんの家までは車で30分ぐらい)
前々から次のCDを作る時はバンドバージョンで作りたいとは密かに思っていて、この日のライブはバンドとの対バンだったので、あわよくば普段の弾き語りではなく、バンドで勝負したいという気持ちも朧げながら持っていました。
色んな出来事が本当に上手い具合に噛み合って「ニムロック」というバンド名(お客さんに名付けていただきました)の3ピースバンドを昨年の10月に結成することになりました。
ちなみにニムロックの時はサポートメンバーの呼称が「アツロック」「ケンロック」と変わるので、良かったら覚えて下さい。笑(僕はニムロックの二村ユーリという設定です)
結成後は仕事の合間を縫って、この日に合わせて水面下で練習を積み重ねてきました。
いつもアコースティックギターの弾き語りなので、前述のCONSのアツシさんの家に毎週のように通ってはエレキギターの奏法や機材のことを教わったり、バンドアレンジを一緒に考えたり、時には車をスタジオ代わりにして夜な夜な2人で練習したりもしました。
アレンジがある程度固まった後は、若尾さんの家の自宅スタジオで3人で練習して、最終的には大きなアンプやドラムセットが置いてある有料スタジオで練習しました。
結構前から練習を始めたはずだったのに、気がつけば何だかんだあっという間に当日を迎えていました。
少し脱線してしまいましたが、リハーサルの話に戻します。
今だからこそ語れるのですが、スタジオで練習していた時と当たり前ですが音の感触が違って、音量のバランスや音色の違いなど、違和感だらけでした。
しまいには練習では当たり前のように弾くことができていたフレーズやコード進行も飛んでしまって、より不安を感じることに。
リハを終えた後に間違えた部分をこっそりと陰で弾き直し、最終確認。
後は今まで積み重ねてきたことを信じ、コンビニに行っておにぎり1つとレッドブルを買って栄養補給。
本番まではわりとリラックスした状態でお客さんやメンバーと談笑しながらその時を待ちました。
Photo by おかまつさん
MCでも少しだけ触れましたが、この日の為にネットやお店を巡って探し出して買ったギブソンのレスポールスペシャルをライブでついに解禁。
バンドでのライブは、大学生の時に所属していた軽音サークルで組んだコピーバンド以来のことでした。
本番はリハよりも落ち着いて演奏することができたと思います。
お客さん一人一人の顔色を伺いながらも、恥をかくことを恐れずに、がむしゃらに。
歌も演奏も自分だけ技術不足なのは十分承知の上、とにかく聴いて下さっている人の心に何かしら引っ掛かるように…むしろ、引っ掛かれ!!という思いでとにかく集中して唄うことを心掛けました。
歌詞の間違いは所々あったけれど、後でチェックした動画を観た感じも、大きなミスは無かったんじゃないかなと思います。
ギターのクリーントーンとディストーションの音量バランスはイマイチでしたが。
個人的にはあれだけ事前に準備していた曲紹介についてのMCが物の見事に伝えたかったことが飛んでしまい、しどろもどろになってしまったことが一番ショックが大きかったという。。笑
本来はこのバンドでライブを何本も積み重ねた上で出演させていただくべきだとは思います。
オープニングアクトなのでそもそも期待されていないかもしれませんが、チケット代の中に少なからず含まれているわけなので、下手なステージを見せられないという思いはずっとありました。
ましてや、ご紹介して下さった古川さんの顔に泥を塗れないなと。
駄目な部分やできていない部分を挙げたらキリが無いですが、とりあえず現状の持てる力は全て出し切りました。
応援に駆けつけて下さった方も何人かいらっしゃって、本当に感謝しています。
惜しくも来られなかった方も、いつの日か演奏をお届けできたらと思います。
まだまだこれから。
セットリスト
1. ニムロックのテーマ
2. 青春応援歌
3. 何の為 生きる
4. 築地口ノスタルジー
5. 大好きだ
名古屋を拠点に活動するREBECCAのカバーバンド、FITZBEATさん。
そしてメインアクトのSoul Kitchenさん。
自分の出番が終わった後に2組のバンドのライブを観て、改めて錚々たるバンドと対バンさせていただいたのだなぁと実感しました。
CDでしか聴いたことがなかったSoul Kitchen。
激しいロックな曲もあって、良い意味で想像と違っていました。
この日が初見とは思えない何故か懐かしい気持ちにもなり。
メンバーそれぞれが働きながら音楽活動を続けていて、その姿勢に本当に憧れています。
機会があればまた是非ライブを観たいです。
嬉しいことに終演後にCDを買って下さるお客さんがいらっしゃいました!
サインを書いている所をこっそり撮られ、久々のサインだったので名前の後の「さん」付けを書き忘れたことをこっそりここでカミングアウトします。笑
大変失礼いたしました。。。
オリジナルTシャツをサプライズで作り、静岡県中部から駆けつけて下さったKさん(ニムロックの名付け親)とニムロックメンバー。
このメンバーでライブをすることができて本当に良かったし、何より本当に助けられました。
Soul Kitchenのベーシスト、古川伊織さんと。
終演後に「想像してたよりも良かったよ〜」という言葉をいただけただけで全て報われたような気がします。
古川さんのこの笑顔を見ればわかるように、演奏中に楽しそうに弾いている姿がとても印象的でした!
まだまだ未熟者ですが、これからも何卒宜しくお願い致します。
打ち上げは栄の池田公園近くの居酒屋昭和さんで。
前々から少し興味があった、生バンドでカラオケができるお店!
少し酔っ払った若尾メンバー(笑)と、この日のライブの感想などを話しながら鶴舞から歩いて行ってしまいました。
古川さんから何か一曲リクエストをいただいたので、曲目リストからゆずの「栄光の架橋」を選んで唄わせていただきました。
アジカンの「リライト」にしようかちょっと迷ったのですが、この時の気分は何となく栄光の架橋の歌詞がしっくり来たので、どちらかというと自分自身に向けて唄ったというのはありました。
Soul Kitchenのメンバー全員が唄い、全員唄が上手という(笑)
やはり音楽のプロフェッショナルでした。
特にボーカルのうどんタイマーPさんは、Superflyの「愛を込めて花束を」をライブ後にも関わらず原曲キーで唄われていて、更に驚きでした。
こうして楽しい夜は更けていきました。
今年前半は今回のライブがターニングポイントだと思って毎日を過ごしていたので、終わった後の安堵感による反動が大きかったです。
大きな目標を失ってしまいましたが、ニムロックでのライブもまだありますし、これからも弾き語りを中心に音楽活動を続けていきます。
改めて振り返ってみると、自分が作った曲でバンドで演奏してライブをするなんて、高校生の時の自分からしたら夢のまた夢。
どんなに時間が掛かろうとも、やっぱり思い続けることは大事なんだなと思いました。
僕が働きながら音楽活動を続ける理由は幾つかあって、その中で一つの確固たる信念があります。
ほぼ誰にも話したことがない壮大すぎる夢を叶える為(叶えようとする為)の信念。
その信念を軸に今は生きていて、それは音楽活動だけに留まらず、自分の人生を通して体現したいと思っています。
たくさんの人の前で唄いたいという理由も、今ならば説明がつきます。
何だかお堅い話になってしまいましたが、自分のことを積極的に話す方ではないので、この機会に書き記します。
貴重なお時間を使って最後までお読みいただいて本当にありがとうございました!
まだまだ突き進んでいきます!
二村ユーリ official website























