8月12日
今年のお盆にスーパーカブで帰省したのは、『あてどもない旅をしてみたいなぁ』なんて突然の思い付き。
でも、目的地を決めない旅って現実には難しい。
『目的地すら自分で決めない自由な旅って、所ジョージさんのダーツの旅くらいだろう』って沢木耕太郎さんのエッセイにあったけど、その通りだと思う。
高野山へ
先ずの目的地は、標高800mの山中にある仏教都市高野山。
奈良時代に弘法大師が開いた真言宗の総本山だ。
河内長野から国道371号線の新しい紀見トンネルを抜け、国道370号線で高野山へ向かう定番のコース。
高野山の入り口は大門。
前回、訪れたのは2018年11月3日。
自転車でやって来て、金剛峯寺奥之院の入り口で、膵炎が発病し救急車で運ばれたんだよね。
それ以来約5年半振りの参拝だ。
スギの老木の中を弘法大師信仰の聖地である御廟まで歩く。
大渡橋で脱帽し礼拝してから御廟に参拝。
アジアからの観光客が意外に少ないのは、同じ仏教だから?
四国八十八ヶ所の結願の御礼参りの人たちは、やり切った安堵の表情だ。
そりゃ1450kmのスタンプラリーのゴールだもんな。
高野龍神スカイライン
奥之院前から高野龍神スカイラインは、ごまさんスカイタワーまで約28キロのワインディングロードが続く。
幾重に重なる山々の景色。
飽きるほど山の中のアップダウンを繰り返し、コーナーを抜けるとごまさんスカイタワーに到着。
地名の護摩壇山から『ごまごまソフト』を食べに来るのが、バイカーの間で流行ってるとか。自転車乗りは、ソフトクリームの為だけにココまで来る人はいないだろう。
龍神温泉
高野山奥の院からごまさんタワーまでは28km、ごまさんタワーから龍神温泉まで21kmで、約50kmにお店は無いので、道の駅で食事を摂った方がいい。
道の駅龍神温泉で、猪肉丼を頂いた。
龍神温泉は弘法大師開湯で、日本三美人の湯と言われ、一般の入湯料は800円。
ナトリウム炭酸水素塩泉でヌルっとした感じ。
日暮れに歩いてみたい、温泉街の風景がある。
川あそびして、温泉入って、楽しそうな家族づれ。
酷道425号線 牛廻し越え
ココからは『行きたいトコリスト』の酷道425号線走破。
『牛廻り越え』って呼び名に冒険心をかきたてられる。
落石や落木、ガードレールのない狭い幅員に、林道の雰囲気が残る。
かつて牛で米や味噌を運んでいた峠道で、峠付近の険しさに牛から荷物を降ろし、来た道を引き返らせたと言われる『牛廻し越』。
竜神から峠を挟んでそれぞれ25kmの間に民家はない。
途中で女性グループの車とすれ違ったけど、全く笑顔が無かった。
ナビに誘導されて来ちゃったんだろうな。
熊野本宮大社
国道425号線は、十津川村で国道168号線に合流。
南下して本宮へ向かう。
五條新宮道路の七色高架橋は土木学会田中賞を受賞している。
熊野三山の熊野本宮大社は、熊野神社の総本山。
神使は、サッカーのエンブレムでお馴染みの『八咫烏』だ。
田辺市まで移動して宿泊。
山の中ばかりで、涼しいカブツーリングとなった。
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