5月16日は旅の日だそうだ。

元禄時代の俳人、松尾芭蕉の『おくの細道』が江戸を出発した日にちなんでいるそうだ。

芭蕉の奥のほそ道は江戸から日光、奥州は松島や平泉。日本海側を南下して新潟、富山、金沢、福井と周遊し、美濃路の大垣まで約2400キロ、150日の行程の旅の紀行文だ。

ざっくりしたコースだけを決め、行先で地域の情報を入手しながら思うがままに歩を進めていたのだろう。

私の学生時代はそんな旅がしたいと思っていた。

 

私と同世代でやはり学生時代に『ロングツーリング』を経験している方のブログに『当時はどんな物食べてた?どこで寝てた?』って当時の思い出話を記事にされていて、とても興味深かった。

私はどうだっただろう?たしか駅で寝ることが多かったけど・・・って曖昧な記憶だったので、当時の旅日記を読み返してみた。

 

※ 写真はイメージです。

 

★ソロツーリング 長野県

1984年9月15日  松本駅泊=塩尻峠=上諏訪=茅野=富士見駅泊

朝、地震があって鉄道のダイヤが乱れていたので、駅舎内は大混雑。(後に王滝村を震源地とする長野県西部地震と分る)

塩尻峠の下りで雨となる。上諏訪駅で昼食にパンの耳をかじる。雨は止まず、合羽を着て走り出す。富士見駅で宿泊。

米1合炊いてレトルトカレー。残り湯で食後に紅茶とヨーカドーのビスケット(数日前まで槍ヶ岳登山をしており、非常食をまだ多く持っていた)

今日が敬老の日で明日が日曜と気づかずお金を下ろし忘れた。残金330円

 

9月16日 

富士見駅泊=小淵沢=清里=御代田駅泊

朝から雨、レトルトの赤飯で朝食。

八ヶ岳公園道路で清里へ。観光地過ぎて居心地悪い。清里駅で八ヶ岳登山の登山者に昼食をごちそうになる。

飯盒のご飯とのりたま缶詰の食事は登山も自転車も同じだ。

午後は雨がやみ野辺山、松原湖、八千穂。 前輪のスポークが折れて御代田駅泊とする。

1合炊いて玉ねぎの味噌汁。

 

ソロのツーリングでは駅に泊まって、自炊が多かったんですね。

スベア123Rって小さいガソリンコンロと2合炊けるコッヘル。ダンロップの二人用テントが旅の装備でした。

朝に米2合炊いて、1合と玉ねぎかジャガイモの味噌汁。

昼は朝炊いたご飯の半分とサバ缶やレトルト牛丼など。 時には食パン。

夜は米1合とのり弁のおかずだけとかスーパーの総菜。

そんな食事で旅を続けていたようです。

 

昼食は駅前や国道沿いの『大衆食堂』みたいな店はよく利用していた。

焼きそばかきつねうどんと白ご飯の組み合わせが大好物だったな。

 

宿泊は駅以外には公園のベンチとか。

高校生の時はユースホステルも利用しましたが、大学時代は冬季でもテント泊が多かったですね。

 

★グループ ツーリング サイクリング部の合宿

1984年9月1日 長野県 13名

王滝村泊=木曽福島=地蔵峠=長峰峠=高根町集落の公園にテント泊。

 

朝:米23合 ナスの味噌汁

昼:食パン13斤 牛乳7ℓ スライスハム16枚、ラーマ450g、ジャムやチョコなど

夜:米22合 野菜炒め

野菜炒め:キャベツ大1個、玉ねぎ10個、ピーマン約10個、ニンジン4本、もやし2袋、ジャガイモ8個、焼きそば4玉

テーブルガーリック、ウスターソース

木曽福島で食パンを購入し数名の1回生が手分けして地蔵峠まで持って走り、峠で昼食に食べた事になっている。

サイドバックの上に食パンが山積みって今思えば、笑える光景だ。

 

9月2日

高根村泊=野麦峠=寄合渡(昼食)=境峠=藪原駅横の大きい駐車場の隅にテント泊

 

朝:23合 玉ねぎの味噌汁

昼:23合 缶詰5個 のりたま1袋

夜:23合 シチュー8ℓ

 

シチュー:ニンジン3本 シチューの素 55皿分 玉ねぎ10個、ジャガイモ10個 豚バラ肉500g、牛乳500㏄

 

合宿時の夕食はニンジン、ジャガイモ、玉ねぎ、豚バラ(北海道ではマトン)は固定の具材だ。

それがカレーになるかシチューになるかだけの事。量を何人前と記載せず、何リットルと記録している所が面白い。

他にマーボー豆腐やマーボーナス、野菜炒めなどのレパートリーもある。

大人数だと自炊の方が安くつく。

 

大学サイクリング部の合宿は約10日間。夏でも冬季でもテント泊が基本で、スキー場にテントを張った夜はマイナス7℃だった事がある。

雨天などで公民館や倉庫を利用させて頂いたことはあるが、有料施設に泊まったのは4年間で1回だけだったな。

 

当時のツーリングは朝になったら起きて、走り出す。

お腹がすいたらお米を食う。暗くなったら、横になる。

その当時は『遠くて知らない所に行く』って事がとても楽しかった。

 

今思えばもっと名産品、名物に興味を持っておけば良かったんじゃない?と思う事もある。

わんこそばや博多の屋台、礼文島や四万十川など素通りしてしまった。

当時は全然興味が無かったんですよね。

『次に来た時食べればいい、もう一度来ればいい』と思っていたんです。しかし、今は二度と行くことはないんだと気づいています。

 

でもね、タイムマシンで当時に戻って、『ここには二度と来ないのだよ!もっと名物や名産に興味を持ったら?』なんて言わなくていいと思ってるんです。

その年代ごとの旅サイクリングでやりたい事や興味のあることは違うんですから。

 

 

他の思い出話

★大学サイクリング部の旅の思い出

https://ameblo.jp/nimo2020/entry-12565263214.html?frm=theme

 

★旅の手帳より 冬の旅の思い出

https://ameblo.jp/nimo2020/entry-12565256619.html?frm=theme

 

★旅の手帳より 夏の旅の思い出

https://ameblo.jp/nimo2020/entry-12565255851.html?frm=theme

 

 

 

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