犬 パターン脱毛症 | にこたま動物病院~症例ブログ~

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【犬 パターン脱毛症】

 

7歳のトイプードルさん(避妊メス)が両耳の脱毛を主訴にご来院されました。

 

両耳の後部のみに脱毛を認めました。

 

本人のかゆみもなく、炎症所見もありませんでした。

 

脱毛の鑑別として、

 

〇感染(細菌・糸状菌・毛包虫などの寄生虫)

 

〇内分泌性脱毛(副腎皮質機能低下症・性ホルモン関連皮膚症など)

 

などがあげられますが、いずれも陰性でした。

 

現在、特異的な治療法は確立されていませんが、メラトニンにより発毛することがあります。

 

 

<来院時>左耳介後部

 

 

<来院時>右耳介後部

 

 

メラトニン内服の1~2週間で発毛がはじまり、一か月後には元通りになりました。

 

 

<1か月後>左耳介後部

 

<1か月後>右耳介後部

 

 

<1年後>

   

 

その後内服を中止し1年経過しましたが、再発はありません。