暑いのも薬? | バラのお話

バラのお話

1998年 福島県須賀川市でバラ農園をはじめました。
農家は研究開発型の仕事だと言う信念で
とにかく、毎日を実験しまくっています。
バラの育て方の方法を色々と書いていきます。
もっといい方法があれば、コメントください。
ありがたいです。

暑いときは 短く挿すと 長持ちします。

アレンジメントにも 水やりを。

結構 吸い上げます。

 

 

暑くなると (梅雨明けから 8月末くらいまで)

 

アブラムシや スリップスの害は目立たなくなります。

 

アブラムシは じぶんの身体に アミノ酸や ビタミンを

 

作る機能がないので ブフネラ という 大腸菌に似た

 

菌を 細胞の中で飼って 作らせています。

 

温度が高くなると このブフネラが弱るので

 

うまく 成長できなくなります。

 

なので 夏眠に入ります。

 

 

アブラムシを食べる てんとう虫も

 

餌がいなくなるので 夏眠に入ります。

(うまくやっとりますなあ)

 

 

 

スリップスは 昼行性です。

 

でも 暑いのは苦手 40度以上になると

 

死滅しだします。

 

 

花の中は 気温が40度でも 40度以上でないときもあるので

 

全部 死んでは くれませんが。

 

 

夏は 昼間 ハウスの中は 50度になることもあるので

 

スリップスの 食害は ほとんどうけなくなります。

 

 

 

なので この期間は 帽子がけも おやすみ。

 

 

ですが

 

ヨトウムシや バッタは 夕方になってから

 

動き出すので

 

始末が悪い。

 

 

ジップつきの袋で入らなくする手もありますが

 

暑いので 中のバラのほうがやられてしまう

 

確率が大なので やりません。

 

(暑いときにやって しおれさせてしまったこと多数)

 

 

バッタは ニームの 匂いが嫌いなので

 

そのへんで なんとか 忌避してみたいと思います。

 

 

毎年が 実験です。

 

 

毎年 気候 気象 湿度 温度が違うので

 

毎年 同じ時期でも することは 変わります。

 

 

 

例えば 今年は 5月が 寒かったので

 

6月に アブラムシが 出てしまいました。

 

 

毎年 同じタイミング というわけに行かないのが

 

農業です。