農家と値段 | バラのお話

バラのお話

1998年 福島県須賀川市でバラ農園をはじめました。
農家は研究開発型の仕事だと言う信念で
とにかく、毎日を実験しまくっています。
バラの育て方の方法を色々と書いていきます。
もっといい方法があれば、コメントください。
ありがたいです。

おかげさまで

 

ドラマチックレインの バラジャム

 

売れています。

 

でも 儲からないのです。

(売れないよりはずっとマシですが)

 

 

だって 売れたからと言って 増産が簡単にできません。

 

農産物ですから。

 

 

特に 桃やりんご と同じで 木系の

 

産物ですので 増産するのに時間がかかります。

 

 

元々が

 

ロスフラワー(昔はこんな言い方しなかったけれど)

 

をどう使うかと思って つけた値段なので

 

安い。

 

 

この100g 瓶に 花びらが 2輪分 入っています。

 

 

花 として売ったら 1本500 円として (花屋値段で)

 

花代だけで 1000円 (日比谷花壇さんだともっと高い)

 

 

 

瓶代 加工賃 シール台 などなども

 

含まれるので これを 末端価格 700円 で売っていますので

 

利益はわずかです。

 

 

本来の切り花 として売るほうが

 

農家としても 儲かる (30年前の市場出荷の話)

 

のですが 今となっては 市場価格が 思いっきり下がったので

 

それを諦めての 値段設定になっています。

 

 

切り花としてのバラ栽培を諦めての

 

食用バラ栽培。

 

 

農薬代はかかりませんが

 

人件費は かかります。

 

 

それと 昔みたいに 思いっきり 繁茂させた状態で

 

咲かせるわけに行かないので(病気や虫が増えます)

 

 

咲かせる本数は 半分くらい。

 

 

 

これで 利益の出るように計算し直すと

 

本当は高くなってしまいます。

 

 

ロスフラワー処理ではなくて

 

これをしっかりと した 売り物として出すには

 

値上げするしかないのかな

 

 

と思って 悩んでいます。

 

 

 

農産物は

 

売れるか売れないかの 前門の狼

(売れるか売れないかは人任せ)

 

生産できるかできないかの 後門の虎

(穫れるか穫れないかは、お天道様任せ)

 

 

に挟まれて

 

 

いつも

 

難儀やなあ と 思い悩んでいます。

 

 

 

でも

 

バラが 食べ物として売れる

 

新しい 道ができたのは

 

良かったと思っています。

 

 

 

生産性を上げるには どうすればよいのか

 

食品バラ生産として 悩んでみたいと思います。