秋分の日は嫌いだ。 | バラのお話

バラのお話

1998年 福島県須賀川市でバラ農園をはじめました。
農家は研究開発型の仕事だと言う信念で
とにかく、毎日を実験しまくっています。
バラの育て方の方法を色々と書いていきます。
もっといい方法があれば、コメントください。
ありがたいです。

オランダの菊(マム)実験ハウスです。 大量生産農場は アフリカにあると言っていました。

ここでは、品種改良品種や、 営業用のサンプル などを作っています。

 

オランダは、昔、北海に天然ガス田を持っていたので

(今ではどんどん生産を減らし 2030年には完全閉鎖する予定)

天然ガスが安かった。

 

ので、それを利用し、発電と熱供給とCO2供給をしていました。

会社の農場に 天然ガス発電所を設置してあったということです。

 

CO2もハウスの肥料? として使っていました。

 

なので、電照の設備も半端なもんでなくて

光合成させるのに十分な 光量がありました。

 

軒も高くして、影が出にくい設計です。

もちろん、これだけ、軒が高いと 空調も均一になり

人口気象を作りやすくなっています。

 

うえの写真のような ナトリウム灯 や 水銀灯 を 使っているところも

ありましたが(2014年当時)

 

新しいところは 電気代節約のために

LED 照明になっていました。

 

緑のあたりの光は どうせ植物が食べ残すので

必要とされる、 赤色 と 青色 のLED を使っていました。

(混ざって 紫色になっている)

 

(赤色のほうが 青色よりも エネルギーが 1光量子あたり半分で、すむので

 赤だけのほうが 電気代は安くすむが 青色光は 成長制御のために必要なので

加えてある。同じ理由で 遠赤外線も加えてある。 そのへんはまた今度)

 

 

こういうシステムを備えている オランダのハウスでは

冬場、少々暗くても 電気代はかかるけれど

夏場と同じように、花の生産ができます。

 

そして、今、大躍進の バラ生産国 赤道直下の 高地 

エチオピア、ケニア、 エクアドル コロンビア

などは、そもそも 秋、冬がない。

 

いつも同じ調子で、 バラを生産できるのです。

 

日本では、これからどんどん暗くなリますが

電気代が高いので、こんなかんじの電照は出来ません。

 

これから、花の生産量は どんなに頑張っても減ります。

 

それが始まるのが

 

秋分の日。

 

だから

 

昔は秋が好きでしたが

 

農家になってからは

 

秋分の日が

 

嫌いです。

 

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