腰部脊椎管狭窄症と言われて整形外科を通ったのは約五年位前の事になるが、結局手術する事もなく痛みも酷くならない様にして、維持している事ができている。
 五年前の一番重症だった頃は腰が痛くて夜上向きに寝る事も出来なかったし、電車に乗っても立っている事が難しく、間欠歩行と言って歩くのも休み休みにしか歩けなかった。ましてや車の運転も30分が限度だった。
 手術をしても治らない場合もあると言う情報を見て、手術しない方法は無いものかと色々調べていくうちに手術せずに治した人が意外にも多くいると言う事実を知った。
 図書館で本を借りたり実際ネットで検索したりして脊柱管狭窄症の腰痛関連の本を5冊程購入して読んだ時、それらの本に共通しているある事実を見つけた。それは以下の事である。
 1、決して無理な運動をしてはいけない。
 2、ある程度続けないと効果がない。
 3、簡単なストレッチだけで治せる。
 4、どの方法でも完治はしないが、痛みは軽減できる
 以上の事から毎日決まった手順で簡単なストレッチをして腰の筋肉を鍛えようと考えた。
 筋肉は使わないと直ぐに付かなくなってしまうので、継続して行わないといけないが、無理をすると筋肉の組織を壊してしまってそれが治るまでは逆に安静が必要で有る点。
 筋肉をつけるには、筋肉の曲げ伸ばしにより鍛える必要が有る点。
 腰の脊柱管の狭くなっている骨の部分は治らない理由は歳のせいなので、そこに周りの筋肉を鍛えて骨の役割を補強出来れば、骨からくる痛みを和らげる事が出来る。
 要はいい加減なストレッチでいい加減続ければ、いい塩梅に痛みが軽減出来ると言うことになる。
 朝晩ある運動だけを60日間続けて行おうと考えた。それは腰を捻じる運動である。脚を中腰にして、手を両方の腰に当て右左ゆっくり回転させる運動である。
 30回又は30秒と言うのが自分で考えたルール。
 捻じると言う動作は同じでもやり方を少しづつ変えると色々な部位の筋肉の強化になる事が段々判る様になってきた。
 色々自分で考えた我流の動きをいつも30回実施して60日経った時、不思議な事に痛くてどうしようもなかった所が収まって来て遂には軽減出来る様になった。
 以後毎日そのルーチンを寝る前10分くらいの間にずーっと継続してもう五年になる。
 時折り面倒くさくなって辞めたりすると必ず次の日腰の痛みが増す様な気がするので、やめられない。
 今日もいい加減なストレッチをいい加減にやっている。
 決して完治した訳では無いが通常の生活には支障をきたしていない。間欠跛行もなくなり、車の運転も2時間位は平気で出来るし、痛くて上向きに寝れないと言うこともなく普通の生活に戻っている。