BMI34の卒花、ニコです。

 

 

今日は二日目。

 

 

この新婚旅行のメインと言っても過言ではありません。

 

 

 

 

 

やしの木屋久杉アタックやしの木

 

 

 

 

AM3時 起床

 

前日に全て準備していたので身支度を整えて

 

装備をチェックする程度で済みました。

 

部屋を一通りチェックして下に降りると

 

既に外にはタクシーが到着していました。

 

カウンターにはお弁当。

 

これをザックに押し込めていざ出発です。

 

 

 

 

 

宿から出ると小雨が降っていました。

 

1ヶ月に35日は雨が降る屋久島。

 

覚悟していたものの目の当たりにすると不安が募ります。

 

 

タクシーのおじさんは流石にこういう送迎には慣れていて、

 

朝も早いと言うのにテンション高め。

 

もちろん縄文杉に何度か言った事があるようで

 

その時の登山タイムは往復7時間。

 

中々の健脚の様ですニヤニヤ

 

 

タクシーの運転手仲間にも色々いるようで、

 

地元民以外に屋久島が好きで移り住んできた人も多いようです。

 

群馬出身のドライバーもいるとか、色々と話を盛り上げてくれましたが・・・

 

 

 

 

 

 

 

車酔いゲローゲローゲロー

 

 

 

 

 

 

私、吐きはしないんですけど気分が悪くなる性質でして。

 

山道&後ろの席というダブルパンチで結構なグロッキー状態にゲローゲッソリゲローゲッソリ

 

 

40分程タクシーに揺られ、昨日購入したチケットも係の方にお渡しし、

 

無事荒川登山口に到着しました。

 

 

 

 

到着してみると、雨はほとんど上がっていました。

 

雨の中の登山は間逃れたようです滝汗

 

 

 

 

 

立派な山小屋にトイレの他、更衣室まであって流石です。

 

かなり寒かったのもあり、雨もまたいつ降り出すかわからないので、

 

念のため私は上だけ雨具をはおり、軽くゼリーとアミノ系サプリを飲んで出発です。

 

 

 

image

 

 

 

 

 

ヘッドライトは装着済み。

 

足元だけしか明かりはなく、辺りは静寂に包まれています。

 

うしろから「あっ」と主人の声。

 

 

 

山小屋に登山届を出すのを忘れてきてしまいました。

 

 

 

 

登山届は万が一の時に身元を知らせる大切なもの。

 

なので主人が1人戻る事に。

 

私は先に進むようにと言われ1人暗闇を歩きました。

 

水音が大きくなったと思ったその時、第一の橋が。

 

 

流石に暗闇のトロッコ橋を1人で渡るのは怖かったので

 

橋の手前で主人を待つ事にしました。

 

数分で主人が追いつき2人で第一の橋を渡ります。

 

 

 

 

 

明るいとなんて事無いんですけどね。

 

真っ暗なので兎に角怖い・・・チーン

 

 

最初の方のトロッコ道は全体的にこんな感じ。

 

 

 

 

 

 

正に線路

 

この枕木が微妙に段差があって、

 

砂利の部分を歩こうと思うと枕木に躓きそうになり、

 

枕木を渡り歩こうと思うと間隔がまちまちで、

 

さらにストックをもっているのでどこに突くかも凄く悩む。

 

非常に歩きにくい道でした。

 

 

準備段階から主人に言われていた事。

 

 

 

 

 

「トロッコ道でどれだけ時間短縮できるかにかかっている」

 

 

 

 

 

 

 

とは言われても・・・

 

 

 

本当に歩きにくくて、何度も躓きそうになりながらも

 

時間短縮を心にして足を早く動かします。

 

 

 

 

夜が明け始め、うっすらと明るくなり始めた頃、

 

最初のトイレポイントに到着しました。

 

 

 

 

このバイオトイレすごいんです!!!

 

入ると大量のトイレットペーパー!

 

って、そっちじゃなくて。

 

水使わないんです。

 

おがくずで分解処理するんだとか・・・

 

兎に角臭くない!すっごく綺麗!!!

 

いやぁ~観光地の登山は違いますなぁ~と感心しておりました。

 

 

 

 

 

ここを過ぎると暫くしてトロッコ道も変化してきます。

 

 

 

 

真ん中に歩きやすい木が備え付けられています。

 

ここから一気にペースアップ!!

 

自分がトロッコになったかのように気持ち良く歩き続けます。

 

いつ終わるのかもわからない、辿り着けるかもわからない道が延々と続く中、

 

朝もやがようやくかかってきてより幻想的な雰囲気が高まります。

 

静寂につつまれていた森から鳥のさえずりが聞こえ始め、

 

屋久島に夜明けが訪れたその時・・・

 

 

 

 

※撮影

 

 

もやの中からやくしかが出てきました。

 

私の足は自動操縦かのようにスピードを緩める事もせず進みます。

 

そこに並ぶように歩くやくしか。

 

そしてその先にも小さな黒いかげ。

 

 

やくざる猿の子供たちと一緒にトロッコ道を歩きました。

 

あの感覚はなんなんでしょう・・・。

 

とても神聖な空間にいあわせたかのような

 

森の住人たちに入山を認められたかのようで

 

凄く光栄な時間を過ごさせてもらった気がしました。

 

 

 

なんて陳腐な言葉でしょう・・・。

あの感動を説明できなくて申し訳ない。

 

でも私の中で一生色あせない光景の一つになりました。

 

 

 

 

 

緑の中をトロッコニコ豚が進みます。

 

ヘッドライトの必要もなくなり周りの様子がようやく見えるようになりました。

 

植物にも名称の札が付いている事にようやく気が付き、

 

苔がむす様子とかも見たかったのですが、

 

なんせ自動操縦モードなので歩みが止まりませんニヒヒ

 

 

7時過ぎ、何本目かもわからない橋を渡ろうとした時に主人に止められます。

 

 

 

 

 

「ここで朝ごはんにしよう」

 

 

 

 

 

そこがトロッコ道の終点でした。

 

中央に見える木の階段から本格的な登山道となります。

 

ここに辿り着きたかったような、むしろ辿りつかないでほしかったような

 

複雑な気分に襲われます。

 

 

 

 

前日購入したパンと野菜ジュースで朝食。

 

外での食事は格別な味です。

 

 

この時点で7時半。

 

思ったよりも時間を縮められなかったとぼやいていました。

 

 

 

 

 

Uターンのタイムリミットは10時半。

 

この時間までに縄文杉にたどり着けなければ

 

何があっても戻らなければなりません。

 

 

残り3時間・・・

 

ここから初めてタイムアタックの登山を開始しました。

 

 

 

 

 

ここからの登山道は正直そこまでキツイものとは感じません。

 

先日の谷川に比べたら非常に登りやすいし、

 

階段も多く設置されていて不安もないし、

 

岩道だとしても赤城程の急勾配を感じる事もありません。

 

 

 

 

 

体力100%でスタートした場合は。

 

 

 

 

 

既に慣れないトロッコ道を2時間半歩いている身体には

 

兎に角過酷としか言いようがありません。

 

 

今までに経験したことない辛さでした。

 

 

太ももが上がらない、体幹がぶれる。

 

大したことない木の根をまたぐ事すら重労働になっています。

 

 

このあたりから初めて人間に出くわします。

 

前日縄文杉の先にある山小屋で一泊した方たちが下山して

 

白川雲水峡の方にでも行くのでしょうか。

 

あいさつを交わしながら「早いね」と言われます。

 

まぁ、他の方たち(バス組)より1時間は早いですからねニヤニヤ

 

 

 

 

30分ほど登ると開けた場所に辿り着きました。

 

 

 

 

 

 

 

これが有名なウィルソン株。

 

中に入ると・・・

 

 

 

 

image

 

 

 

この空間だけでも神秘的です。

 

この時有名なハートショットにチャレンジしたのですが、

 

全然上手くいきませんでした。

 

たぶん気持ちが急いていたからでしょうね・・・。

 

 

 

 

 

 

登る前はここがゴールだと思っていました。

 

沢山の人に無謀だと言われ、心も折れていましたから。

 

でもまだ8時過ぎ。諦めるには早すぎる。

 

 

こうして歩みを進める事にします。

 

 

 

 

 

 

ただ、ここからが長い。

 

ウィルソン株までは30分、大王杉、夫婦杉まではここから更に1時間かかるんです。

 

縄文杉はさらにその先・・・

 

 

 

それでも歩みは止まりません。

 

一歩また一歩と辛くても苦しくても前に出します。

 

主人と辿り着きたい・・・

 

 

 

 

 

 

 

でも・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

永遠に続く階段。

 

今までの山道に比べたらずっと歩きやすい。

 

だからといって楽なわけではないんです。

 

一段一段の間隔が広く、また段差が高い。

 

流石に限界を迎えました。

 

 

 

 

ストックは主人が持ってくれて登る事に専念しますが、

 

もうほんとうに辛くて・・・

 

 

どうしよう・・・

 

もう歩けない・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やめよう。

 

もう限界だって伝えよう。

 

もう無理だって。

 

帰りだってある。

 

またあのトロッコ道を歩かなきゃいけない。

 

それを考えたらこれ以上進む体力はない。

 

戻る体力で終わる・・・。

 

私達夫婦は始まったばかり。

 

またくればいい。

 

またくれば・・・

 

またあのトロッコ道をくれば・・・

 

またあの道を・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう歩きたくない!!!!!!

 

 

 

 

 

 

今諦めたら、主人は折に触れ再度屋久島チャレンジを提案してくる。

 

私はリタイアした負い目もあって拒否しきれない

 

そうしたらまたこの道をもう一回登らないといけない。

 

今よりももっと歳を取った身体で・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チーンゲローチーンゲローチーンゲロー

 

 

 

 

 

 

 

 

絶対無理

 

 

 

 

ってか絶対イヤゲッソリ

 

 

 

 

 

 

ここから闘志が燃えるのを感じました炎

 

二度と登らずに済むように今頑張る。

 

帰りの体力は考えない。

 

縄文杉の前で燃え尽きてやるニヒヒゲッソリ

 

 

 

 

 

 

 

 

階段を第3、第4の足を(手)使い這い上りはじめました。

 

 

 

 

 

 

「クソっ」

 

 

 

「クソッ」

 

 

 

「クソが・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

屋久島トレーニングをサボりにサボり続け、

 

ダイエットに反した食生活を送り、

 

筋肉を減らし、贅肉を増やした自分自身のこの一ヶ月の行動を

 

この時ようやく悔やみはじめました。

 

 

 

 

「クソが・・・」

 

 

 

 

「クソが・・・」

 

 

 

 

 

 

汚いことばをはきながらでしか登れない自分。

 

 

 

 

主人に当たらないように気をつけて。

 

 

 

 

 

 

 

文字数制限がかかってしまったので

続きはまた明日・・・