「四年に一度じゃない 一生に一度だ」と言われたら、猫だって観戦する。たまたま人間がつけたTVに映ったラグビーの試合を見に馳せ参じたのは、にっきだった。かしこまって観ている。猫もボールを蹴ったり掴んだりするの大好きですから。

 

 

天気予報は専らはっかのお気に入りなのだけれど、たまにはにっきも関心を持つ。きれいな画面が出てくるのが面白いのか不思議なのか、二匹揃って雨マークを鑑賞中。

 

 

日中の日差しが長くなってきた。真夏にはギラギラしていてもフロアに猫の影を作るほどではなかった。この頃、猫は日向で丸くなる。にっきは防御フェンスに手足をかけて微睡んでいる。

 

 

はっかも独占できるときには、窓際が好きだ。通りを行く人や車や自転車を眺めている。大きな音がするとサッと逃げ出すのだけれど。近所の猫はとんと姿をあらわさない。

 

 

小さな額を寄せ合って二匹が観察しているのは、小さなクモ。時々フロアに現れると、じっと見ながら後を追う。はっかがこわごわ手を出した。猫の方がずっと大きいのに、動くものには警戒心が働くのか。クモは猫にやられる前に、人間が拾い上げて外に放した。

 

 

にっきとはっかはこのところ互いの攻撃が激しくなっていて、人間たちを心配させる。この時は、はっかがにっきを追いかけて後ろ足にかみついた。しっかり手で押さえている。はっかはすばしこく逃げた。いざとなるとはっかも大胆だ。

 

 

そうかと思えば、食事の後は必ず二匹でお互いを舐めあって毛繕い。にっきははっかの耳の中まで一所懸命掃除している。まんざらでもなさそうなはっか。この後また一戦交えるに違いないのだが。

 

 

にっきはしばしば激しく跳ね回っている。たまに静かな時も、なにか次の悪戯を考えている表情。毛玉の体に、長いひげ。クリームパンのような両手を揃えて、ジャンプする先を窺っている。活気の塊だ。

 

 

はっかにはこのところ心配がある。またしても、絨毯の上でおそそうをした。どうしたことやら。にっきとの追いかけっこがストレスなのか、それともどこか体調に問題があるのか、クリニックに連れて行って診てもらった方が良いのかも。

 

 

餌を待ちかねて人間ジュニアの脇で引きだしに手を伸ばすにっき。にゃおにゃおいう声は、「はやく、はやく、ごはんをちょうだい。もうまてないよー」としか聞こえない。なんとも賑やかな鳴き声攻勢だ。

 

 

「だっておなかすくもん。ずっとまってたんだもん。たくさんたべたい。たべたらあそんでそれからねる」...と言っているようなにっきの顔。みどりのどんぐりまなこが雄弁だ。

 

 

「うふん、しつれいしたわ。わたしせんようのといれがあるといいんだけど。にっきとこうたいだと、またなくちゃならないでしょ。きれいずきなの、わたし」と思っているのか、はっか?クリニックで診てもらって、体はどこも悪くなかったら、猫トイレを増設した方が良いのだろうか。さても悩ましい。