連鎖株安後も「回復」 -GJ- | にっけいしんぶん新聞

連鎖株安後も「回復」 -GJ-

日経平均の3ヶ月先予想 個人投資家調査 -3面-

世界連鎖株安の中で個人投資家は、株価の回復を予想する強気の相場観を維持していたことが、日本経済新聞社の調査で分かりました。3ヶ月先の日経平均株価を予想してもらうアンケートで、株価が急落した2月28日から3月6日までの回答を集計したところ、平均は17960円となり、6日の日経平均終値16844円より1000円以上高い水準でした。
もっとも、株価が急落する前(2月20-27日)の予想平均値は18530円で、急落後はこれが570円低下しています。


「急落後も強気の相場観は維持しているものの、平均予想値は570円下がっています」

なんて個人投資家のトーンはやや下がったかのように書いてあるんですけど・・・

株価は一時的に1500円以上下落してるんですよ!

20日から27日の日経平均終値は17900円から18200円台、上昇基調だったにもかかわらず上値は18500円くらいと見ていたのが、28日から6日までは17600円台から16600円台へと急落するさなかだったにもかかわらず、まだ18000円付近までは戻ると予想しているわけですから。
いやあ、これはむしろますます強気になっているといえるんじゃないでしょうか?

ええ。
記者も個人投資家の方々に負けず劣らず強気継続ですよ。
そう、こうやって自分を奮い立たせることも大事なんです。

まあ、そんな記者の個人的な根性論は置いといて、この記事の注目点はこの「個人投資家調査」のタイミング。
この調査、「NIKKEI NET」を通じたアンケートにより個人の相場観などを探り、原則2週間に一度結果を集約し、時系列データとして相場動向などを探る指標とするものだというのですが、そんな調査あまり日経では見たことがなかったなと思ってよく見てみると・・・


2月20日からが第1回の調査期間だったというのですよ。


個人投資家の心理調査を継続的にはじめようとしたらいきなり大暴落。
それでせっかくだからと通常2週間単位のところを、暴落前の20日-27日と暴落後の28日-6日に分けて記事にしたというわけなのです。

初回から例外的な集計・分析まですることになったこの調査ですが、しかし企画した方はおそらく、暴落を横目にさぞかしニンマリしていたことでしょうね・・・。