株式往来 -インパクト- | にっけいしんぶん新聞

株式往来 -インパクト-

-2日17面マーケット総合2面-

なんだかんだでアゲそびれている間にもう連休に突入しておりまして、2日の新聞を取りあげるのはよしとしても、いまさら1日の株式市況の記事を取り上げるっつうのはいかがなもんかと思うわけでもありますが、それにしても天下の経済新聞でもこんなことが話題になるのが株式市場と思わせる記事がありましたので、触れておきたいと思います。


◇図研が朝高の後、上げ幅を縮めた。金子真人社長所有の競走馬、「ディープインパクト号」が天皇賞を勝ったが、ご祝儀とおぼしき買いは少なかった。クラシック競争をにぎわせた昨年と異なり、今回は「勝って当然」のせいか株価へのインパクトは小さかった。


そうかあ、今年はさすがに株価に“ディープインパクト”とはいかなかったかあ・・・


って、おかしいだろ、根本的に!!


なんで社長が個人で持ってる馬が勝って会社の株価が上がるんだよ。
資金繰りに苦労してる町工場じゃないんだからさ・・・。

まあしかし、実際去年はそれで図研の株価が上がったこともあったわけで、時にそれくらいむちゃくちゃなことが起こるというのが株式市場なのでもあります。

なのでそのことを伝えるのは別にいいのですが、ディープインパクトが勝っても上がらない図研の株価から、相次ぐ06年3月期の決算発表でそこそこ業績が上ブレる銘柄がありながら全体的にはもたついている市場に思いを馳せながら・・・


「好決算が当たり前」になった今の株式市場とだぶって見える。


いや一見同じような現象に見えますけど、根本的に違いますから。

ディープインパクトは勝って当たり前でも、勝ったからって図研の株価が騰がらないのも当たり前なんですから・・・。