今日の愛ルケ(#50)
この記事は渡辺淳一先生の連載小説「愛の流刑地」を記者が個人的な視点で読み解く記事で、性的な描写もかなり出てまいります。そのような記述を好まない方、ネタバレを嫌う方、並びに15歳未満の方はご遠慮ください。
なお、記者がまとめたあらすじ中の灰色文字部分は、作品のテイストをできるだけ伝えるために原文をそのまま引用した部分です。
密会 二十七
冬香の姿が見えなくなり溜息をつく菊治。時間に制約があることは分かっていたがやはり淋しい。追いかけたい衝動にもかられるが、どうなるわけでもない。
仕方がないとあきらめたところでチェックアウトしていないことに気づく。早くしないと時間延長になってしまう。慌ててフロントに戻り清算すると3万円を少し超えているが、どうやら延長料金は取られていないようだ。
まだ正午過ぎ、これからのんびり今日と散策でもしようかとも考えるが、やはりこのまま帰ることにした。一人では虚しいし、冬香との思い出だけを胸に秘めて、帰ったほうがよさそうである。冬香と雨の京都を見ただけで、心は満たされている。
「ひかり」に乗り込み、京の街が遠ざかるのを見ながら、逢引きが終わったのを知る。朝7時に東京を出て昼過ぎに京都から帰る慌ただしさに呆れながらも一人でうなずく菊治。
とやかくいっても冬香とともに深く結ばれた。その満たされた感覚は、気倦く、いまもたしかに体に残っている。
#「冬香と雨の京都を見ただけで心は満たされている」
こんなのが嘘っぱちであることはわれわれはお見通しですが、いちおう菊治はそう主張しています。しかしそこは底の浅い菊治、さっそくボロを出します。
「とやかくいっても、冬香とともに深く結ばれた」
おいおい、嘘でもきれいごと言うならせめて1話くらいそれでとおせよ・・・。
というわけですので、「冬香との思い出だけを胸に・・・」の「思い出」とはもちろん、「いまもたしかに体に残っている、結ばれて満たされた感覚」であることはいうまでもありません。
なんせ今回の逢瀬、ラウンジで逢ってすぐ部屋に行って、チューしてエッチして戯れて、冬香が帰り支度したあと申し訳程度に窓から街を眺めたと思ったらまたチューして、フロントから電話で催促されて大慌てで着替えて飛び出してきただけなんですからねえ。
ほかの思い出なんてつくりようがありませんよ。
菊治さー、次からはチケットは「とれん太くん」にしてさー、そんで京都駅でレンタカー借りて近場のラヴホテルにでも行ったほうが安く上がっていいんじゃないのー?どうせデートらしいデートしないんだからさぁ・・・。
なお、記者がまとめたあらすじ中の灰色文字部分は、作品のテイストをできるだけ伝えるために原文をそのまま引用した部分です。
密会 二十七
冬香の姿が見えなくなり溜息をつく菊治。時間に制約があることは分かっていたがやはり淋しい。追いかけたい衝動にもかられるが、どうなるわけでもない。
仕方がないとあきらめたところでチェックアウトしていないことに気づく。早くしないと時間延長になってしまう。慌ててフロントに戻り清算すると3万円を少し超えているが、どうやら延長料金は取られていないようだ。
まだ正午過ぎ、これからのんびり今日と散策でもしようかとも考えるが、やはりこのまま帰ることにした。一人では虚しいし、冬香との思い出だけを胸に秘めて、帰ったほうがよさそうである。冬香と雨の京都を見ただけで、心は満たされている。
「ひかり」に乗り込み、京の街が遠ざかるのを見ながら、逢引きが終わったのを知る。朝7時に東京を出て昼過ぎに京都から帰る慌ただしさに呆れながらも一人でうなずく菊治。
とやかくいっても冬香とともに深く結ばれた。その満たされた感覚は、気倦く、いまもたしかに体に残っている。
#「冬香と雨の京都を見ただけで心は満たされている」
こんなのが嘘っぱちであることはわれわれはお見通しですが、いちおう菊治はそう主張しています。しかしそこは底の浅い菊治、さっそくボロを出します。
「とやかくいっても、冬香とともに深く結ばれた」
おいおい、嘘でもきれいごと言うならせめて1話くらいそれでとおせよ・・・。
というわけですので、「冬香との思い出だけを胸に・・・」の「思い出」とはもちろん、「いまもたしかに体に残っている、結ばれて満たされた感覚」であることはいうまでもありません。
なんせ今回の逢瀬、ラウンジで逢ってすぐ部屋に行って、チューしてエッチして戯れて、冬香が帰り支度したあと申し訳程度に窓から街を眺めたと思ったらまたチューして、フロントから電話で催促されて大慌てで着替えて飛び出してきただけなんですからねえ。
ほかの思い出なんてつくりようがありませんよ。
菊治さー、次からはチケットは「とれん太くん」にしてさー、そんで京都駅でレンタカー借りて近場のラヴホテルにでも行ったほうが安く上がっていいんじゃないのー?どうせデートらしいデートしないんだからさぁ・・・。