大人の音大(大学院)受験が増えている? | 台東区入谷・浅草のピアノ教室《高島ピアノ塾》とピアニスト高島登美枝のブログ

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歴史と文化の地・台東区(浅草 入谷 上野)の《高島ピアノ塾》。
主宰者は早稲田大学出身の異色のピアニスト。
伴奏業の傍ら、東京藝大大学院で博士学位を取得。
20代から「音楽による経済的自立と社会貢献」を実践し
逆境から夢を叶えた音楽起業家人生のストーリー。

まもなく2021年も半分を過ぎますが、
今年に入って急増したな、と感じるのが、
大人からの
音楽大学(大学院)の受験相談。
 
ブログを始めた2018年以来、
年に1-2件はあったのですが、
この半年で5-6件、
お受けしています。
 
これ多分、コロナ禍で、
自分の生き方を見つめ直す時間が
誰にとっても増えたからでしょうね。
 
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中高校生の音大受験相談と違って
大人の場合、
ご相談の背景となる事情は
人それぞれ、
多様かつ複雑なのですが、
ざっくり大別すると
2パターンあります。
 
①リカレント型
音大卒業後しばらく経過した後
大学院進学を考えているタイプ
 
②ダブル・ディグリー型
一般大学を卒業したが、
本気で音楽をやっている(orやりたい),ので、
公的に認知される形を得るために
音大・大学院への入学を考えているタイプ
 
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①のリカレント型のご相談に
私がお話ししていることは
音大卒業が2000~2005年ごろの
年代を境に、
音楽上のキャリア構築の流れが
大きく変化した、ということ。
 
文科省の大学院重点化政策を受けて、
これまで大学院を持たなかった音大が
次々と大学院を設置し、
院があっても修士までだった音大は
博士課程増設の認可を
獲得したからです。
 
その結果、
音大大学院進学者が
どっと増えたんですね。
つまり、それ以前の年代と現在では
「院卒」の意味が
全く違ってきているのです。
 
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90年代以前は、
ピアノの場合なら、
院進と留学が、
声楽の場合も、
院進とオペラ研修機関に入るのが
等価だったと思います。
 
いや、院進はどちらかというと、
少数派だったかも。
 
ところが、今は、
修士の院卒の音楽家なんて、
ごくふつー。
ドクトラ(博士号持ち)だって
珍しくもなんともありませんからね。
 
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これに拍車を掛けたのが、
2015年に出たこの本↓
この本以降、
音大卒→一般企業就職、
というルートが
音大の卒業後の進路として
きちんと認知・確立されたんですよね。
 
この本の出版は、
大学院重点化政策と並行して
文科省が
「大学でのキャリア教育」ということを
旗印に掲げ始めて、
それを一般大学だけでなく、
音大にも要求し始めた動きと
関連しています。
 
90年代以前は音大卒イコール
職業音楽家(orそれを目指す人)か
花嫁予備軍(女子が多いため)の
二択しか
想定されていなかったのですけどね。
かつて音大には、
就職相談室なんてないのが
当たり前でした。
 
それが今や、
音大卒→一般企業就職は
ごくふつうになりました。
 
これを裏返すと
音楽でメシを食いたい人は
大学院進学するようになった、
ということですね。
 
平たく言うと、
法学部と似て来たということ。
法学部卒の9割は一般企業就職で、
法律専門家として
世間から認知されたければ、
法学系の士業資格を取るか
院進して法律の研究者になるかです。
 
音大卒も、これからは
この法学部のカタチに
近づいていくことになるでしょう。
 
将来的には
音大卒≠専門家となっていく、
ということです。
 
四年生卒で
音楽のお仕事をなさっている方からの
大学院入学相談が増えているのは、
こういう動きが
だんだん現実化してきていることの
表れなのではないかと
私は見ています。
 
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②のダブル・ディグリー型。
 
漫画家の池田理代子さんが
功成り名遂げた後で
東京音大の声楽専攻に
入学なさったのがその典型ですが、
ある年代以上の人には
「音大」への憧れを
持ち続けている方が多いですね。
 
何十年も人生を歩んできて
なおどうしても忘れられない思いなら、
きちんと現世で夢を叶えて、
思いを「成仏」させるのが
よろしいと思いますよ。
でないと、この世を去るときに
悔いが残りますから。
 
幸い人生100年時代ですから、
時間はたっぷりあります。
 
おまけに少子化のおかげで
どこの音大でもかつてより
合格の間口は広がっています。
 
戦略をきちんと立てれば、
社会人であっても
音大(大学院)合格は可能です。
 
①で書いたような世情から、
できれば4年間で終わらせず、
修士号まで
取得していただきたいですね。
 

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①、②どちらのタイプの相談者にも

私が必ずお伝えしていること。

 

それは

「普通に会社に勤めるよりも

音楽で起業する方が、

よほど儲かるし、

自分にとって快適な働き方を

ライフステージに合わせて

自分で決めていけるんですよ」

ということ。

 

会社勤めと違って、

定年がないのも魅力ですし。

働きたければ100歳だって働けます。

 

何かの政府系統計で見たけど、

今、平均年収って

400万ぐらいなんですってね。

てゆーことは、

600~800万行ってる人は

勝ち組?ってことですよね。

 

音大卒(できれば院卒)を看板に、

音楽を商売にする「個人事業主」として

「きちんとビジネス構築すれば」

普通に勝ち組側になれます。

 

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音大卒は食えない、

というイメージがあるのは、

個人事業主という自覚もなく、

きちんとビジネス構築できていない

業界の先達が多いからです。

 

(まぁ、何事も

負の事例の方が

目につきやすいですが…あせる

 

今は、ネットの時代が到来し、

誰もが、マスコミに頼らずとも、

自分で自分のプロモーションが

可能になりました。

おかげで音楽起業は

実に容易になりましたよ。

 

音大(院)卒は、

・人生100年時代、一生働ける、

・手に職なので即、開業可能

・好きを仕事に出来る

…という、終身雇用制崩壊時代にあって

最強の武器を手に入れるコースです。

 

夢を実現する、

より深い学びを得る、

というだけでなく、

こういう現世的な強みも

もれなく付いてくることを理解して、

堂々と大人の音大(院)受験に

立ち向かっていただきたいと

私は願っております。

 

↓修士の卒業式。一応、これでも総代だった。

 

 

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