本日、福井県立大学推薦入試の合格発表があり、去年に引き続き経済学部に1名合格しました。
これまでの経験を踏まえ、今年の入試はどうであったかを忘備録として書きとどめます。
今年県立大学に合格したのは定時制高校の生徒です。
今年は春ごろからいくつかの大学の説明会に参加し、評定と高校の難易度のことを聞いて歩きました。
高校によって何度は異なるのに、評定は一律同じように扱うかという、ただ1つの疑問を解決したかったのですが、
概ねどの大学も、高校の難易度差は考慮せず、評定平均のみを合格判断の材料にするという答えでした。
以前、ある方に対し「偏差値の高い高校より低い高校の方が大学には進学しやすい場合もある。」
こう発言したことがあるのですが、これが証明されたわけです。
県立大学ですが、試験内容はおおむねどの学部でも小論文が課され、これが合否に大きく影響します。
小論文で出題される内容は学部によって差はみられるものの、その形式に大きな差はみられません。
小論文で書く内容も受験する層から考えればそれほど高度なものは要求されませんから、
比較的合格しやすいと判断しています。
しかし、学部によって最も差が出るのは面接です。
経済学部の面接は、去年も今年も極めてオーソドックスなものだと言えます。
しかしながら、看護学部や生物資源学部創造農学科などは、独自色を前面に出した面接になります。
まず看護学部の面接では志望動機などは一切聞かれずに、受験生は詩を渡され、その詩の説明を受けて、
それについてどう思ったか、その詩にも書いてありますが生きる価値とは何か、
それら2つのことに対して深く問われる面接が行われました。
創造農学科の面接は受験者1名に対して面接官5人という形式で、
事前提出書類に関する2つの質問のほかに、英語での質問、好きな農作物を3つ、
さらには理系学部でよくある口頭試問(酵素、生物多様性とは何かを説明する)という面接が行われたようです。
県立大学をはじめ、国公立大学の推薦入試は学校の先生の介入が強く、
塾での指導と摩擦が生じるケースが多々あります。
学校の先生の言っていることと塾での指導の内容が違うことに戸惑いを感じる生徒もいますし、
塾での指導を学校の先生に報告すると、否定的な意見を述べられることもあります。
ただそうなった場合、合格率などからどちらの意見に従うべきかを考えてもらいたいわけです。
進学校ではない高校ほど、学校の先生は生徒指導に影響力を持とうとする傾向があるため、
最終的には生徒の判断能力に委ねられます。
その判断力があり、塾の指導に従ってくれさえすれば、
推薦入試対策のために塾に通っている生徒の割合はそれほど高くはありませんから、
福井県立大学をはじめとする公立大の合格は、それほど難しいものではないと言えます。
■福井県立大学推薦入試対策
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