社会変化の中で、学校や塾の役割はどうなっていくのか? | 福井の入試応援ブログ!(二重まる学習塾)

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以前、とあるお母さんから高級なカニを頂いたことがあり、

あまりにも申し訳ないので、こちらからはお返しに高級な牛肉をお渡しいたしました。

そして、とある生徒さんが受験に合格した際、そのご家族にお花をお送りしたことがあります。

なんて話をほかの塾の経営者にしたところ、「なんでそんなことを」 「逆じゃん!」

なんて言葉が返って来ました。

この話は、もう10年ほど前のものですが、実は逆ではなかったのですよ、とある熟の経営者さん。

 

東京にオープンしたとある個別指導塾は、高級なじゅうたんが敷かれており、

講師は床に膝をつき、生徒に指導をするそうです。

このケースは特別なものかもしれませんが、

先生と保護者、先生と生徒という関係は、この10年20年でずいぶん変わってきました。

 

3世代が同居し、お母さんが家事を担っていた頃、子どもは家庭で、そして地域で育てるものでした。

家にはお母さんやおじいちゃん、おばあちゃんがおり、地域にも個人商店がまだ多くあったため、

子どもの周りには多くの大人がいたのです。

そんな中で学校は、家庭ではできない学問的なことを教える特殊性が色濃く残っていました。

 

しかし、3世代同居の形が崩れ、女性も仕事をするようになると、

それまで家庭や地域が担っていた子育てのある程度の部分が学校に移行し、

学校の役割も変化していきます。

いじめ問題で学校が担う責任の範囲が大きくなったのも、このせいでしょう。

学校で起きたことだから、学校が責任を負うべきという考え方が支配的になり、

いじめた側の親の教育はあまり問われず、地域が責任を負うなんて考えは一切なくなりました。

 

そして今、女性の大学進学率も向上し、高校受験くらいの指導なら可能だというお母さんも多くなりました。

しかし、お母さんも仕事をしていることが多いために、

そうした勉強を教える部分も、学校や塾が代わりに行っているという考えに変わってきました。

極端に言えば、ある程度の専門性を持ったハウスクリーニング業者のように、

学校や塾は学習という子育ての一部を担っているというような変化が生じています。

 

したがって、専門性を謳えるのは大学受験や難関校を目指す場合に限られてきており、

中間層の指導には、床に膝をついて教えるといったサービスを売りにする業者が表れることは、

時代の流れを考えれば、ごく自然なことといえるかもしれません。

こう考えると、昔気質の指導が受け入れられなくなってきたのは当たり前ですよね。

 

 

 

以前は専門性があったのに、今の学習塾が担っているのは再生産労働といえるかもしれません。

もちろんそれでは生き残ってはいけませんから、何かしら特別なことをしなければなりません。

その1つが、床に膝をつくという徹底したサービスなのかもしれません。

 

二重まるが狙っているのは人間教育です。

子どもたちに将来の希望を聞いても、経済的側面からしか将来を語れない子が多いのです。

高校生に志望学部を聞いてもなかなか答えられず、受験の時に倍率の低いところを狙うケースはよくあります。

これは、学部による違いまで調べていないことも上げられますが、

ある程度名のある学校に行き、条件の良いところに就職しさえすればいいという考えがあることも一因でしょう。

 

大人になるということは、経済力を身につけ、自分と家族が暮らしていける生活基盤を整えることかもしれません。

しかし、それはたった1つの側面でしかありません。

大人になるということは、社会とどう関わっていくかということです。

社会と関わるということは、社会にどう貢献するかということです。

 

そんなことを考えながら将来を語る。

そんな場所にしたいと思っています。