本当の戦争はサイバー空間で起きている
 

ISによるパリへのテロ攻撃が起きたが、これはリアルなテロ。

だが世界の戦争は既にサイバー空間に移っている。

日本にも定期的な攻撃がされているが、省庁や企業のサーバーへの不正アクセスでデータが盗まれた(かもしれない)、といった程度の認識しかなされていない。

だが、これらは人が日本に来て攻撃していないだけで、実は完全な戦争である。

2020年には東京でオリンピックが開催されるが、これからますます日本はサイバーテロの標的にされるに違いない。

なにしろオリンピックというのはスポーツの祭典であると同時に、サイバー攻撃の祭典でもあるからだ。

 

「世界の代表が表でも裏でも戦う祭典」なのだ。

 

前回の2012年のロンドンオリンピックでは、開催期間中の2週間で、公式サイトに対するサイバー攻撃は実に2億2100万回も起きていた。

それだけではない。会場建設中のウィルス感染、照明システムへの攻撃、偽のチケット販売、通販サイト上のオンライン詐欺などなど、大会全体を通じてなんと23億件ものサイバーセキュリティ侵害が発生していたのだ。

23億件ってなんだ?


ロンドン大会ではブリティッシュテレコムが3年かけて統合システムを構築したらしいが、まともな諜報機関もないこの国で、まともなインテリジェンスへの意識のかけらもない親方日の丸企業たちが、果たして世界からのサイバー攻撃からオリンピックを守れるのだろか・・・。