553本目「帝戦 BAD BLOOD」(2010年・香港) | ★にわか香港映画ファンの映画ノート★

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帝戦 ~BAD BLOOD~ [DVD]/アメイジングD.C.

¥4,320
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BAD BLOOD
滅門
製作年度:2010年
上映時間:94分
製作国・地域:香港
監督:デニス・ロー
アクション監督:ニッキー・リー
製作:デニス・ロー
脚本:デニス・ロー
撮影監督:ハーマン・ヤオ
出演:サイモン・ヤム、アンディ・オン、バーニス・リウ、ジャン・ルーシャー、熊欣欣、チャリー・チャン、チョン・シウファイ、ラム・シュー、ケン・ロー

香港の黒社会を牛耳る密輸集団のボス・駱祥安が逮捕され、銃殺刑となる。
彼の最後を看取り、遺書を託された妹と弁護士。アメリカにいる弟を呼び戻し、
一族勢揃いのなかで開封された遺書には「すべての財産を実の弟妹に託す」と書かれていた。
一族の面々はそれに納得せず、組織内で遺産とポストを巡った権力抗争が勃発。
血で血を洗う親族同士の争いは組織をも巻き込み、修羅場と化す。
果たして、この抗争の後に残った者とは…。(amazonより)




【ネタバレあります!】

デニス・ロー監督、サイモン・ヤム出演の「帝戦 BAD BLOOD」を観ました。
あんまり期待しないで観たら、かなりおもしろかった!
キャラが皆さんしっかりしてらっしゃって、楽しくなります。
アクションの連続という展開で、テンポよく、早く観たい、次が観たいっていう感じで観れました。

まず、最初の脱獄シーンから。みなさん、本当に、主要メンバーがうまいこと脱出しましたが、大事なアンディさんという人が逃げ切れず、銃殺されます。どこの国の銃殺でしょうか。あんな陸上競技場みたいなところで。しかも、ちらほら観客というか一般の人まで。まず、ここで、逃げるのかと思いきや、本当に撃たれちゃった。衝撃。これ、さりげなくすごいもの見せられちゃったんじゃないの~~!と思います。

黒社会の跡継ぎというか、遺産争いストーリーなんですが、あの、巨乳のスタイルいいお姉さんがあそこまで、変貌しちゃいますか!こわい。っていうか最初から、登りつめる気マンマンだったんだなぁ!自分で髪を切って、メイクも変えて、ジャズダンス習っているのかと思ったら、屈強の男たちとの力試しする女性でした。

カーフ(アンディ・オン)のアザはお話の中で大事なポイントなのかと思ったら、ただのコンプレックスのひとつのようで。売春婦の息子ということも、彼の卑屈ポイントをあげておりますが、ただ、孤児の女の子を、とんでもない格闘家に育て上げる手腕はすごいです。
まさかのバトミントン時に、殺されるとは思いません。


その耳が聞こえない孤児の女の子は、本当に、素晴らしいファイターでございました。
レスリングの伊調姉妹のお姉さんのような髪型と佇まい。
カーフと、一緒に、ちょっとした街の不良と、大勢対一人で、日々、特訓に励んでおります。
この子が、一人で、乗り込んで来た時、うるっときました。

主役というか目立つ悪役のサイモン・ヤム。ファンキーという名前も笑わせます。
ファッショナブルな黄色いコートで、ボロ負けをするサイモンさん。
それまで、圧倒的に、いいところがないので、やられ方に爽快感を感じます。

サイモンとそのほか3人の幹部たちの人選が嬉しい。駐車場で戦うシーンも素晴らしいです。白髪に違和感ありまくりですが。

熊欣欣さんは、黒社会の幹部のほか、子分たちの格闘コーチみたいな感じで、こういう人に、習ったら、相当こわいなと思いました。(「俺を切ってみろ。」のシーン。)

みなさん、武術がすばらしいので、見ごたえありました。ただ、暗いトーンで、みんな一緒に破滅していきます!!

オススメ度:★★★半☆
10年も病人のふりをしたおばあちゃんもかなりの人でした度:★★★★☆