『教皇選挙』




評価

1. ストーリー構成と展開
 
★7
2. キャラクター描写と演技力
 
★8
3. 宗教と人間性の対比
 
★8
4. 映像美と舞台設定
 
★8
5. 音楽と雰囲気作り
 
★7
6. テーマ性(権威と弱さ)
 
★8
7. ユーモアの効き方
 
★7
8. 心理描写と共感性
 
★10
9. 編集とテンポ
 
★8
10. 結末の余韻と衝撃
 
★8

計79点


まず思ったのは「アマプラ配信、早っ!」
まだ上映中の劇場あるんですけど!?
(映画館で観た人の立場とは…) 

まぁそれはさておき。 

なんと上映期間中に、リアルでも教皇選挙が行われていた。 

このシンクロ率、奇跡としか言いようがない。

映画を観て初めて知ったのだが、教皇が選ばれなかったときに出る黒い煙、投票用紙を燃やした煙らしい。(ほんとかどうかは知らないけど) 

「なるほど、そういうことか」と妙に納得。 

作品自体の雰囲気は、私が想像していたほどドロドロした陰謀劇ではなかった。 

もっと「闇の権力ゲーム!」を期待してたけど、実際は意外と明るく(明るくはない)、テンポも良く、中盤から一気に引き込まれる構成。 

ただし!
教会前に最新型の車がズラリ。 

あれは雰囲気ブレイカー。 

「そこは馬車かせめて古い車で…」と思ってしまった。 

主人公に降りかかる問題もやたら多い。 

途中から「この人、どんだけ背負わされるんだよ…」と、観ていて哀れになるレベル。 

そして最後のあの仕打ち。 

あれは効いた。 

やはりなんでもかんでも権利を与えると、
本当に守るべきものすら守れなくなる。 

考えさせられる締め方だった。 

私はテデスコ派。