語り部・上里和子さんの紙芝居
今回、合唱で参加してくれる松島中学校の生徒さんたち。
舞台に立つ前に、沖縄戦のことをもっと知ってもらおうと、
座間味島の集団自決の生き残りである上里和子さんから
戦争体験の紙芝居をしていただきました!
和子さんは養護学校の先生をしていた20年ほど前に、
それまで語っていなかった沖縄戦のことを語らなければと、
生徒さんに絵を描いてもらい、
紙芝居を見せながら体験を語るという活動をされています。
絵を一枚一枚めくりながら、
和子さんはお腹から声を出して一生懸命語りかけます。
だから聴く側も一生懸命。
それまで大きな声で語っていた和子さんの声が一瞬詰まり…
しばらくして予想もしない言葉が飛び出しました。
「母親に殺されるところを、いやだいやだと逃げ回った」
当時まだ5歳だった彼女。
きれいな着物を着せられると、殺されるんだと幼いながらにもわかっていて、
着させられるたびに逃げ回っていたそうです。
今も94歳になるお母さんと和解できていないと言った彼女。
家族で殺し合わなければならない…そんな恐るべき状況に陥れられたのは
日本広しと言えど、沖縄だけではないでしょうか。
紙芝居が終わると
舞台にコーラスで出演してくれる松島中学校の生徒さんたちが、
和子さんに感謝を込めて歌をプレゼント。
みんな、質問や感想もしっかり言えて、
和子さんの語りに涙を流していた子もいました。
和子さんが唄ってくれた「一坪たりともわたすまい」という歌を聴いて
心に響くものがあったと感想を述べてくれた子もいました。
すごいなぁ~
私はただ感動するばかり。
そんな彼女たちの天使のような歌声をぜひ聴きに来てください。
学生1000円!公開ゲネ!
「公開ゲネ」やります!
今年は想いに賛同してくださった池田卓さん、新良幸人さん、下地勇さんといった沖縄を代表するミュージシャンたちが生出演し、歌と演奏を聴かせてくれます。
ですが、公演はたった1回。そして2500円は学生にとっては高すぎる…。
そこで我々は考えました。
ゲネプロを学生さんに見てもらおう!と。
ゲネプロとは、本番に近いリハーサル…とでもいいましょうか。
ほとんどノンストップで行われますが中断することも万が一あるかも…
ですが学生さんにとっては一流のミュージシャンの素晴らしい演奏を聴くまたとないチャンス。
そして同世代の若者たちが平和への想いを表現する、その姿は多いに刺激になると思います。
ぜひお昼の「ゲネプロ公演」を見に来てください!
公開ゲネプロ 概要
学生であれば大学・専門学校・小中高生、オッケーです!
●日程:2011年6月23日(木)慰霊の日
場所:那覇市パレット市民劇場
時間:開場13時半
開演14時~(公演終了時間は15時半を予定)
料金:1000円
●11時からパレット市民劇場の受付にて整理券配布。
小学生以上は必ず学生証を持参のこと。
同伴のご父兄様は2000円になります。
66年前、戦争に駆り出された沖縄の学生たちを描いた『ニイナとオジィの戦世』。
松島中学校!合同稽古
今年は
昨年大変お世話になった松島中学校さんにお声掛けさせていただき、
歌うのが大好きな2年&3年生の有志の生徒さんに、
合唱で参加していただけることになりました!
昨日は一中健児の塔がある養秀会館をお借りして、合同稽古を行いましたよ!
彼女たちが本番で唄う歌をはじめて聞いた私は思わず号泣してしまいました。
天使です!!!
ピアノの川満さんのアレンジ、最高です!
ダンス・パフォーマンス・チームと一緒に稽古。
Niinaも熱唱!
昨年と同様、主人公・亀吉を演じる金城秀平。
美子役も照屋理子。
ニイナ役はふたたび玉那覇愛。
そして振付から踊りの指導まで軽々とこなすのは砂川政秀。
ふたたび彼らが集まってきてくれて、
一緒に舞台を創ってくれる…
それはなぜか。
砂川政秀は言いました。
3.11で亡くなった方々、今、仮設住宅や被災地で必死で生きている人々に
何をしてあげられるだろうと思ったとき、
自分たちにはここから、彼らへの応援を舞台の上で表現することでしかできないと思った。
そんな想いを、祈りをのせて、今回は舞台に立ちたいと。
今回の6月23日は
まるで激戦地のように破壊されてしまった被災地で必死に生きる人々へ、
震災で亡くなった人々へ
そして沖縄戦で亡くなった人々へ
世界中の紛争地に生きる人々へ
平和の祈りを込めて
心をこめて、一生懸命舞台を行います。
汗光る☆
昨日、
演出家・田原雅之さんが演出する
安次嶺利美琉舞研究所公演「あけぼの 瑞雲 風香る青天の舞遊び」を見てきました!
琉舞は何度か見たことあったのですが、この公演は今まで見たものとは全く違った!!!
琉球舞踊の合間にウチナー芝居的司会が入って笑いを誘ったり、
照明や舞台装置もこれまでの琉舞とは違って、演劇的。
ときどき小さな子どもたちがたくさん出てきてカワイイ踊りを見せてくれたりするのもすごく楽しくて、
新しい風を感じた。まさに「あけぼの」ですね。
古典の世界、昔から変わらないから良いとする価値観も当然あるでしょう。
でも、琉舞に興味ないっていう現代の人が
心から楽しめるエンターテイメントとして魅せるのもまたありなのでは。
とにかく
田原雅之はすごい演出家!6月23日の本番がますます楽しみになって
めちゃくちゃチムドンドンした公演でした!
そんな田原雅之さんの演出のもと、「ニイナとオジィ」の舞台稽古も着々と進んでおります。
6月に入ってからは一日も休んでません!
昨年に引き続き、
沖縄の若き表現者集団mas36率いる砂川政秀さん(いちばん左)の振付け&指導のもと
あつーーーい稽古が行われております。
政秀さんのダンス指導は非常に的確で、丁寧で、
私でも踊れるんじゃないかと一瞬錯覚するのですが、
やめとけーーー!ですね。
だって
みんなの顔には汗が光って
シアター・テン・カンパニーのアトリエはでーじサウナやっさ~
熱気でムンムンしております。
この熱い感じ、本番の舞台で感じてください☆
今夜も稽古しまっす!
みんな、ちばってこーー!
川満睦さん☆ライブ
慰霊の日の舞台本番まで約2週間と迫ってまいりました…!
今回の舞台の見どころ聴きどころのひとつが、
ピアノマン・川満睦(まこと)さんによる生演奏
昨日は川満さんのライブに行ってきましたよ!
暗くてよくお顔が見えませんが…右の方が川満睦さん
奥にはピアノもあって、キーボードとピアノ、両方同時に弾いたりして、
睦さん、でーじカッコよかった☆
ヴォーカルのChicoさんは沖縄のジャニスという感じで、渋い声を響かせ、ノリノリのダンスを披露。
大人のソウル、R&B、見応えあるステージ、たっぷり楽しませてもらいました!
慰霊の日の舞台で演奏してくださる池田卓さん、新良幸人さん、下地勇さん、
彼らと一緒にお仕事されてきた川満睦さん。
今回の舞台では、睦さんだけは、ずーーーーっとピアノと一緒にステージにいて、
物語にあわせ、登場人物の心象風景をピアノで表現してくれます。
つまり1時間のドラマの世界に入り込んで、1時間まるまるのサウンドトラックを
ピアノだけでコンポーズするわけです。
そんな大がかりな、実験的な試みを笑顔で引き受けてくださった睦さん、
昨日、演奏後にいろいろお話しさせてもらって
睦さんはLOVE&PEACEにあふれたピュアな魂の人だなぁと
神様のお引き合わせに感謝。
6月23日くらいはせめて沖縄のこと、平和を想って過ごしたい。
この舞台のおかげでそれができると言ってくださって、本当にありがたく、うれしかった。
チムグクルあふれる出演者たちが集まってくれて
たぶん、当日、劇場ではすごいケミストリーが起こるんじゃないかなぁ。
出演者の皆さんの想い、オーディエンスの想いがひとつになって、
みんなで心をひとつに祈ったら、きっとそれは現実になるだろう。
未来はきっと今よりよくなるだろう。
6月23日、パレット市民劇場で!