そろそろ始まる、木村英造さんを偲んでのシンポジウム。企画した高田さんから木村さん。淡水魚保護協会のことを話してくれという依頼があった。ひとつき以上も悩んだのだが、お断りした。
 なんと断ろうかと思った。それも悩み悩んで、結局は
「木村さんのことは、もういい」と高田さんに返事をした。
 それが、正直な気持ちだった。

 訃報を知り、コラム「川に生きる」に書いた。
 いろいろなことが思い出されて、煮詰まってしまった。
 このコラムを書いたのは、一時は一緒に行動した仲間としての惜別だった。それ以上でも、それ以下でも無いということで、
ボクとしては木村さんも淡水魚保護協会のことも、もう「おしまい」というつもりだった。

 コラムには書けなかったけれど、木村さんの名言がある。

「マスコミと若い女は、追えば逃げる」

 合掌


 以下のコラムを書くにあたって、資料一式を石川晃一さんにお借りしました。感謝申し上げます。