かつて、中央線信濃町駅のすぐそばには、青山練兵場があり、新宿方面から練兵場を結ぶ軍用線がありました。
そして、その練兵場は、明治天皇崩御の際に大葬を行ったという歴史もあります。
明治天皇陵は、明治天皇のご希望により京都の桃山にありますので、大葬のあと、軍用線に設けられた青山仮停車場より、桃山仮停車場まで霊柩車が運転されています。
今日は、その青山仮停車場の跡地を訪ねてみました。
国土地理院のサイトより、昔の地図を見ると、
信濃町駅から、新宿寄りに少し行ったところにあったであろうことがわかります。
というわけで、信濃町駅前の線路をまたいでいる道路から撮影してみることに。
ここでまず、当時の青山仮乗降場を写したとされる写真
もともと軍用線としての施設でしたので、立派なホームがあります。
そして、現在。
左側の、道路のあたりが青山仮乗降場の跡地であると考えられます。
今は跡形もなくなっていますが、この付近は明治時代の遺構が数多く残っている場所であり、昔そういったホームがあったのだという事を想像させてくれます。
今では何気ない風景になっている場所ですが、歴史的にはいろいろな事があったのですね。