暗号通貨詐欺事件報告

 

最近世間をにぎわせている強盗事件に詐欺事件

 

年々被害は増加し、日本も安全な国とは言い切れなくなってきました。

 

この事件に関連する形で、詐欺軍団が重宝するリストという存在はご存じでしょうか?

 

資産家リスト

投資家リスト

破産者リスト

多重債務者リスト

企業役員名簿

〇〇年度卒業生リスト等、様々にカテゴリー分けされ、需要に見合った供給がされている事実。

このリストには

 

個人名だけではなく、住所に電話番号、世帯状況や資産状況までつづられているのだそうです。

 

つまり

 

自宅の金庫などに

 

どれほどの資産を保管している

 

ということも筒抜けである場合もあり、安易にタンス預金もできない状況となってきています。

 

なので

 

ピンポイントで狙える(強盗=タタキ)

 

というわけです。

 

ちなみに「強盗」と「空き巣」の違いはご存じですか?

 

「強盗」

在宅中の住居や施設に侵入し盗みをはたらくこと

「空き巣」

留守中の住居や施設に侵入し盗みをはたらくこと

 

こういったリストの多くは、さまざまなルートを経由してリスト屋という会社が入手・作成しており、合法的に販売されております。

 

リスト屋から購入する顧客リスト自体は合法であるために、当該リストをもとに訪問販売や、電話勧誘行為は違法ではありません。

 

しかし

 

商品が違法であるとして報告されています。

 

中でも投資家リストを参照し、

金融詐欺被害や強盗被害が

増加している現状を利用した

詐欺事件

が急増しており

 

当社にも被害報告が寄せられる様になりました。

 

その勧誘内容一部を注意喚起を含めご案内いたします。

①市場調査を謳う

まず電話があった際に、市場調査であることを念頭に、言葉巧みに、あなたの資産状況や金融商品購入情報、資産状況などを聞き出します。

 

【報告事例】

「株式会社〇〇と申しまして、私共、金融商品における市場調査を行っておりますので少しだけご協力ください」

  「はい?」

「最近投資詐欺が多くありますが、ご存じですか」

  「はい」

「ちなみに〇〇様(名前を知ってることをアピール)は、何か投資されていますか」

  「え・・・はい」(なんで名前しってるのかしら??怖

「そうなんですね。どこか投資のスクールとか助言とかそういったサービスを受けたことはありませんか?」

  「あります」

「えーー!そうなんですか?そこは詐欺会社ではありませんか?」

  「そんなことはないと思います。」

「ちなみになんて会社ですか?」

  「△△△△という株式投資スクールです」

「あーーーー・・・そこひどい会社って評判ですよ。騙されてるかもしれないなぁ」

  「え?・・・」

このように、あくまで市場アンケートであり、電話での勧誘とかそういった

 

「営業電話ではありませんよ!」

 

というのをアピールしてきます。そして、聞き出した内容をもとに恐怖心を植え付ける次のステップへ進みます。

②恐怖心を植え付ける

「きっと騙されてますよ。私もこのような調査をしていてよくその△△△△という株式投資スクールで騙されたと相談を受けますからね(ウソ)」

  「そうなんですか??」

「詐欺だとなかなかお金取り戻すの大変ですからね~はやいうちに対処しないと・・・」

  「どうしましょう」

「おいくら支払ったんですか?」

  「30万円ですけど」

「あーーー・・・それまだ取り戻せるかもしれませんよ?」

  「本当にできるのですか?」

「もちろんです。それではこの後も私のお話聞いていただけますか?」

恐怖心を与えることで、この話へ興味を持たせることができます。

 

それはそうですよね。

 

騙されてるかもしれない!

 

と思い込んでしまえば、ご自身を守るためにも自然に話に対して前のめりになってしまうものです。

 

しかし

 

これがなのです。

 

こうなってしまうと相手の思うつぼです。

③暗号通貨を売りつけられる

「株式投資や為替取引よりも安全な暗号通貨って知ってますか?」

  「騙されてるって話は?」

「詐欺ってね、立証するのが難しいんですよ。ですので、取り戻すにも時間がかかる」

  「え・・でも」

「いいですか?時間をかけて30万円とりもどすよりも確実に値上がりする暗号通貨を今すぐ買って、騙された30万円を取り戻した方が圧倒的に早いんですよ」

  「え・・でも」

「私は早期解決案をあなたに提示しているんですよね。」

  「どういうこと?」

「今ちょうど私どもの方で扱っている※※※という暗通貨が間違いなく上昇する見込みなので今が絶対的チャンスなんです」

  「・・・そうなんですか」

「しかも今なら即日口座開設。無料ですべてサポートできます。」

恐怖心を巧みに操り、自社が取り扱うと称する取引口座の開設を求める手口が報告されています。

 

しかも、

 

この後さらに

 

大変な展開になっていきます。

④遠隔でパソコンを操作される

「それでは口座開設をサポートしますね

  「え・・いやまだ」

「ものすごく簡単ですし、無料でできますので作っておいても損はない。」

  「はぁ」

「それではパソコンでこの作業を・・・・そこでこれをこう・・・これをダウンロードして・・・はい。入れました」

  「私のパソコン・・・勝手に動いてます」

「今私が動かしていますよ。〇〇さんの目の前でしかこれはできないので悪用はできませんから安心してください」

  「・・・はい・・・」

「はい。できましたよ。簡単でしょう?」

  「はい・・・」

「それでいくら分の暗号通貨を購入しますか?」

  「え」

「口座開設したのだから買わないと意味ないじゃないですか」

  「え。でもさっき・・・」

「大丈夫ですよ!三万円から買えますから。」

  「・・・」

「まずは!三万円から買って儲かったらもっと買えばいいじゃないですか。」

  「・・・そうですね。じゃぁ3万円だけ」

「ありがとうございまーーーーす( `ー´)ノ」

お客様の合意のもとパソコンを遠隔操作して、パソコン上での手続きや作業をお手伝いすることは違法でありません。

 

 危険なのはパソコンの中身を見られていることです。

 

つまり、口座開設するということはあなたの個人情報はもちろん、銀行口座情報なども必要であると称して開示してしまっている可能性が高い。

 

あなたの資産状況や個人情報が一瞬で漏洩

 

証券口座やネットバンク等を開いていたりした場合などは、見られている可能性もあります。

 

また、クレジット情報など重要な機密情報をメモしたものがパソコン上にあったりした場合にのぞき見されたり、その画面を盗まれたりしてしまうリスクも介在します。

⑤引出できない暗号通貨

  「買った暗号通貨利益出てると思うので利確したいのですが」

「利益でていないですよ。ですので売れません」

  「そんなはずありません」

「よくみてください。買い増ししないとですね」

  「売りたいです」

「うれません」

 

 

とんでもない報告です。

暗号通貨を買ったけど売れない。

 

これは・・・想像するのもおぞましいのですが

 

おそらく遠隔操作により作成された取引口座は

 

本物のように見える

 

仮装口座

存在しない口座の可能性がグッと高まります。

 

つまり

 

暗号通貨を買っていないのだから

 

売る事も出来ない

 

ってことです。

 

だとすれば・・・・

 

完全に詐欺です。

信頼性を増すために、最初の3万円が5万円などに増えた場合などの少額の場合、あえて換金して振込してあげて信用させ、

 

「ね?儲かったでしょ?次は300万円買いましょうか!」

などとして、仮装売買を行い、音信不通になったという報告もあるようです。

 

ひどすぎますね。

 

しかし、この手の手法は昔からありました。

 

典型的な投資詐欺手法です。

 

このように

 

詐欺事件を利用した詐欺事件が横行しています。

 

金融詐欺だけでなく、オレオレ詐欺や還付金・給付金詐欺などありとあらゆる詐欺にニュースとなった詐欺事件が利用されるというなんともな事件です。

 

・上記のような電話があった

・まさに上記の被害にあった

 

今すぐに、消費者生活センター、地元警察などに相談してください。

 

詐欺は刑事事件です。被害損害金は民事訴訟も行わないと戻ってきません。

 

長い闘いになるし、まずもって被害損害金は戻ってきません。

 

なので

 

詐欺にあう前に

 

事前に知識を共有しておきましょう。

 

あなたのとなりに

 詐欺師はいます。

 

ご自身の資産を守れるのは

 

あなたでしかありません。