こんにちは。
井上社会保険労務士事務所のスタッフです。
本日は、賞与支払届についてご案内します。
賞与を支給したら忘れずに!「賞与支払届」の基礎知識と手続きのポイント
賞与を支給する時期になると、給与計算だけでなく「賞与支払届」の提出も必要になります。
「賞与を支給したけれど、届出を忘れてしまった」「パートや役員にも提出が必要なの?」といったご相談をいただくことも少なくありません。
今回は、賞与支払届の概要や提出期限、手続きのポイントについて解説します。
賞与支払届とは?
賞与支払届とは、健康保険・厚生年金保険に加入している従業員へ賞与を支給した際に、日本年金機構へ提出する届出です。
この届出により、賞与に対する社会保険料が決定されます。
賞与には、夏季・冬季賞与だけでなく、決算賞与や期末手当など、名称を問わず「労働の対価」として支給されるものが含まれます。
提出期限
賞与支払届は、賞与を支給した日から5日以内に提出します。
提出方法は次のとおりです。
- 電子申請
- e-Govによる申請
- 日本年金機構への郵送
- 年金事務所窓口への持参
近年は電子申請を利用する企業も増えており、事務負担の軽減にもつながっています。
届出が必要となる対象者
賞与支払届は、健康保険・厚生年金保険の被保険者へ賞与を支給した場合に提出します。
正社員だけでなく、加入要件を満たし社会保険に加入しているパート・アルバイトや、有効な資格を有する役員に賞与を支給した場合も対象となります。
一方で、社会保険の資格を喪失した後に支給した賞与など、状況によって取扱いが異なるケースもありますので、判断に迷う場合は確認が必要です。
賞与にも社会保険料がかかります
賞与についても健康保険料・厚生年金保険料が徴収されます。
保険料は、賞与額から1,000円未満を切り捨てた「標準賞与額」を基に計算します。
また、標準賞与額には上限が設けられています。
給与とは計算方法が異なるため、保険料控除額を確認しながら手続きを進めることが大切です。
賞与がない場合は届出が必要?
日本年金機構から賞与支払届の様式が届いていても、実際に賞与を支給しなかった場合には、「賞与不支給報告書」の提出が必要となる場合があります。
届出を行わないままにすると、年金事務所から確認の連絡が入ることもありますので、忘れずに対応しましょう。
よくあるミス
賞与支払届では、次のようなミスが見受けられます。
- 提出期限を過ぎてしまう
- 賞与額の入力誤り
- 支給日を誤って記載する
- 社会保険加入者・非加入者の区分を誤る
- 賞与を支給したのに届出を提出していない
特に、賞与支給日と届出提出日は混同しやすいため注意が必要です。
まとめ
賞与支払届は、社会保険料を正しく算定するための重要な手続きです。
提出期限は賞与支給日から5日以内となっており、期限を過ぎると訂正や確認に時間を要する場合があります。
賞与支給前には、対象者の確認、社会保険料の計算、届出書類の準備までをあらかじめ進めておくと、スムーズに手続きを行うことができます。
当事務所では、賞与計算から賞与支払届の作成・提出代行までサポートしております。
「手続きに不安がある」「毎回期限管理が大変」という事業主様・ご担当者様は、お気軽にご相談ください。