「今日は、2学期最終日であり、2018年の最後の補習校の授業です。」
おそらく、担任がまだ補習校にいたならば、こんな言葉を言って授業をスタートさせたでしょう。
みんな、先生が突然いなくなってびっくりしたでしょう。
そして、本当にごめんなさい。
ただ、これだけは信じて欲しいです。
「先生は、大切なみんなを残して、突然辞めるような無責任な人間ではありません。」
しかし、担任を一番よくわかっているのは、あなたたちでしたね。
先生が急に補習校に来なくなって、「辞めた」という事務局からの報告が入った時、
信じられないあなたたちが、大変動揺していると他の先生から聞きました。
「先生、どうして補習校を辞めたの」
「先生、早く帰ってきて」
「先生、戻ってきて」
それでも、補習校に行かない私に、「先生、早く戻れ!」と。
メッセージは確かに先生に届きました。そして、泣きました。
みんなは、なんとなく知っていたんだね。
そう、先生は長い間、補習校の運営を行う事務局に嫌われていたこと。
黙って授業をするだけならば、最高の先生だったでしょう。
でも先生は、いじめをする子、協力してくれる先生の陰口をいう大人たち、
自分勝手な運営者を許せなかった。
ずっと我慢していたけれど・・・負けてしまいました。
ある日、事務局リーダーに、「もう、いいって、もう、いいから、辞めて!」
「私は、頑張ります。私は担任を続けたいのです」
「もう、いいって言ってるでしょ。次の人、決めたから辞めて!」
そして、生徒にしゃべるなと脅しの手紙も届きました。
来年の3月の卒業式まで、一緒にいられなくてごめんね。
みんなとおしゃべりすることが大好きでした。
みんなの悩み事を聞いて、一緒に考えたりすることが大好きでした。
先生はいつもあなたたちの事を思っています。
いつか笑って、もう一度、あなた達に会える日を楽しみにいています。
その時は随分、大きくなっているんだろうな。
勉強、がんばるんだよ。
あなたたちは、先生の自慢の生徒さんです。
大切な私の生徒たちへ
元担任より