2024年11月4日(月祝)に、第12回・日本ナースセラピストの会(NNK)で行いました。
今回は2024年2月に移転した教室での初めての開催でした。
 

当日の活動をレポートいたします。


第一部    「フットケア・足の観察法~基礎編~」上野良子さん
第二部    「資格取得で終わらせない!看護師が想いを届けるセラピーを展開するために歩んできた軌跡(高橋の事例)」高橋かおりさん
第三部    情報交換会・交流会

第一部は、看護師、フットケア指導士の上野さんに「フットケア・足の観察法」の講習をしていただきました。
 

「健康は足から」と言う言葉もあるように、足の健康は誰にとっても必要です。
講習は、足の解剖学からはじまり、脚の問診・視診のポイント、足を診る際の観察ポイントや、脚の異常を発見する検査法などについて説明していただきました。

普段の看護や施術の際に、足の変形や皮膚の状態、水虫・タコ・ウオノメ等はないか、爪の変形がないか、、、など、足の状態を正しく観察する具体的な方法をご指導いただきました。
高齢の方や、病気の方は自分で足の問題に気づかなかったり、痛みがあっても「我慢するしかない」と諦める人も多いと思います。
患者さんの足を観察することで、早期に異常を発見して足の適切な治療やケアを行うことは、患者さんのADLおよびQOL向上に大変役立つと思いました。
次回は、疾患別の医療用フットケアについて講習していただく予定です。

第2部は、看護師の高橋さんにご講演いただきました。
アロマセラピストの資格を取得後、看護師としてどのようなセラピーを展開していったのか、経験をもとにお話していただきました。


自分自身の体調を崩したときに受けたアロマセラピーが彼女の人生の転機となりました。

アロマトリートメントを受けた後、たくさんの涙があふれ「私って大切なんだ。」と心から思うことができたそうです。
これをきっかけに、自分の体や心にとって大切なことを続けていけば、自分自身変われるのではないか、と思うようになりセルフケアを取り入れるようになったそうです。
その後、セラピストの資格を取得し、2016年にサロンを開業しました。

 サロン経営と共に、緩和ケア、慢性期病棟、下肢静脈瘤のクリニックで患者さんにアロママッサージを実践しました。 
サロンを運営することは簡単なことではありませんでした。全責任が自分にのしかかり、辛いことも、失敗も、自信がなくなることもあったそうですが、これらをどう乗り越えていけばよいのか、実体験をもとにお話ししてくださいました。


現在は、婦人科系の不調で悩まれている方と生殖医療との関わりに興味をもち、生殖医療のクリニックで看護師をしながら、ハーブボールのワークショップを実施するなど患者さんのケアにも力を入れて取り組んでいます。 
自分が元気でないと、相手に良いセラピーを提供できないと思い、自分が元気でいることの重要性についてもお話されました。 高橋さんのこれからの夢はクリニックにトリートメントルームを作ることだそうです。

セラピストとして伝えたいことは…「自分が1番大切なんだ」ということに気づいてもらうことだそうです。
セラピストとして、辛さを共感し寄り添える看護師として、必要なセラピーをこれからも届けていきたいと仰っていました。
 

第三部の情報交換会・交流会では、教室およびオンラインで、アロママッサージ施術や今後の活動などをシェアしました。

がんのリンパ浮腫のケアの方法を話し合ったり、サロン開業について情報をシェアしたり、また地域でのアロマ活動についても報告していただきました。
今回は急遽オンライン参加が可能になり、北海道や西日本からも参加していただき、久しぶりに卒業生同志が集い、楽しい時間を過ごすことができました。

皆様ありがとうございました。
 


次回は2025年7月を予定しています。
詳細は4月頃にご案内する予定です。

以上です。