帰国便~乗り継ぎ便に乗れませんでした・・・ | 椰子の風に吹かれて  

椰子の風に吹かれて  

中国海南島 海南師範大学日本語教師 海口市での独り暮らしの生活を終えて日本に帰国、無職になって悠々自適?な暮らしをお伝えします。



 一昨日、帰国しました。

 大変な旅でした。帰国便の海口ー上海便が欠航になり、一日前の便に変更出来たので、それで一件落着だと思っていました。

 しかし、ここは中国、それで終わりにはなりませんでした。

 



 帰国便の出発は夜8時です。朝から、荷物の最終チェックをしたり、部屋の片付けをしたりしていました。お昼には、高先生からランチのお誘いがあり、友人と二人で出かけ、その後スーパーで買い物をして、荷物を作り、午後10時の香港行きに乗る友人と一緒に、5時過ぎに部屋を出て、湯先生と一緒に空港に向かいました。

 



空港に着いて、中国国際航空のカウンターでチェックイン、係の女性に、「乗り継ぎ便があるから、座席は前の方に変更し、荷物も最優先で出て来るようにします。」と言われ、3時間近くあるのに?と思っていましたが、その時点でチケットをよく見ずに、湯先生に別れを告げ、保安検査場に入りました。

 搭乗口までが遠い、中国の空港って広すぎる・・・と思いながら、やっと搭乗口にたどり着き、改めてチケットを見ると、「登場時間21時20分」???20時発の飛行機よね~なぜ?と、びっくり、湯先生にチャットで連絡すると、「係員の人に聞いて見て!」と言うので、制服を着た人に聞くと「あ、天候の関係で出発時刻が変更になったんですよ。」と、事もなげに言うではありませんか。

 この時点で、私はパニック、乗り継ぎ期間50分、それもトランクを持って、国際線に行って、チェックインして、保安検査通って、税関を通るんですよ。上海の空港って、海口より大きいんです。「絶対無理」

 スマホでメールを見ると、今日の午後1時に「ANAより、出発便についての重要なお知らせ」が入っているではないですか。見てなかった・・・飛行機が欠航になって、チケット取り直したとき、私の中国用スマホの電話番号聞いて来ました。こんな時に電話掛けるためでしょ?電話してくださいよ。メール見てないときだってあります。

 一応、「お問い合わせ」に電話を掛けてみた、繋がらない・・・21時20分の搭乗時刻が近づくと、人が並びはじめました。が、しかし、遅延を知らせるアナウンスが流れ、並んだ人も解散。もう絶対無理だ。どうすりゃいいの?22時近くなってやっと搭乗となったのです。とりあえず上海まで行くしかないなあと、暗い気持ちで搭乗しました。

 機内は寒くて、寝ることも出来ず。お茶がいっぱい出ただけで、軽食もなし。「お腹空いた~」冷蔵庫にあったゆで卵を捨てて来たことが悔やまれました。

 上海に着いて、CAの方に、乗り継ぎ便に間に合わないことを告げると、一応電話で問い合わせをしてくれて、「荷物を取ったら、3階のANAのカウンターに行ってください。」と言われました。「そうだよなあ、ANAに行くしかないよね~」でも、今夜中の1時半・・・誰かいるんだろうか?

 



荷物は、本当に一番に出て来ました。3階に行って「ANAはどこ?」と、帰ろうとしていた案内のお姉さんに尋ねると「D~ABCDのDですよ。」と教えてくれました。

 



Dに行くと、確かにANAですが、誰もいない。掃除のおばちゃん、案内所に入っていったお兄さんなどに、「ANAの職員ですか?」と聞いてみるが、みんな違いました。

 ANAの入り口に立て看板があって、8時25分発羽田行きの受付時間6時5分からと書いてありました。6時前に係員が来るまでは何も出来ないのだということが分かりましたが、藁にもすがる思いで、お問い合わせに電話をかけましたが、「只今電話が大変混み合っております。このままお待ちいただくか、大変恐れ入りますが、もう一度お掛け直しください。」と言っています。この前のチケット変更の時は30分ほどで繋がりました。スマホにイヤホンをつないで、ずーっとそのままにしてみましたが、1時間経っても繋がりませんでした。

 結局、朝まで空港のANAの近くの椅子に座って時間を潰しましたが、結構人がいたので、怖いということはありませんでした。

 6時近くなると、係の人が来たので、乗り継ぎ便に間に合わなかった旨を伝えると、案内カウンターで、変更の手続きをしてくれました。その時、「本来は空港では出来ないんですけど、特別にしてあげます」みたいなことを言われたのです。なぜ?電話掛けても繋がらないのだから、ここでやってもらうしかないでしょ?と言いたいところでしたが、8時25分の便に乗れることになったので、「ありがとうございました」とだけ言って手続きカウンターに行きました。

 



保安検査、税関、そして長い長い通路、やっと搭乗口にたどり着きました。お腹ペコペコでした。自販機でスタバのコーヒーを買って、リュックに入っていたビスケットをかじり飢えをしのぎました。

 



飛行機に乗るとどっと疲れが襲って来て、1時間爆睡、そして機内食、美味しいカツ丼でした。もちろん完食でした。日本のご飯は本当に美味しいですね~

 



羽田が近づいて来たとき、窓の外に、それはそれはきれいな「富士山」が見えました。私の座席は最後列の通路側でしたが、窓際の席は空席でした。窓際に移動して、富士山、三浦半島、横浜の景色を眺めました。美しい景色が見られたのは、苦労したご褒美に神様がくれた贈り物ではないかと思いました。

 こうして、私の40日間の海南島の旅が終わりました。