HSP(ハイリーセンシティブパーソン)は、
近年ブーム化している傾向がありますが、
誤解も多いようです。
そんな、誤解しやすい点をあげてみました。
臆病・怖がり・シャイではない
決して臆病、シャイ、怖がりというものではありません。
神経質・心の弱さではない
HSPの人は、あまり深く考えないタイプの人から、
「考えすぎ」「気にしすぎ」
とよく言われます。
はては、ヒステリック、うつ病などと結びつけられる
イメージを持たれることもあります。
しかし、HSPは環境に左右されやすい気質をもっているので、
良い環境に育てば、非HSPの人に比べると、病気やケガになりにくく、
心も体も健康であることが示されています。
女々しいわけでない
本来、男性と女性の脳には言われているほどの違いはなく、
育てられ方によっては、男の子が女々しく、
女性が男性らしくなったりします。
内向的とは限らない
HSPとよくセットで語られるのは、内向性という概念です。
内向性、外向性というのは、もともとカール・ユングが考えた分け方ですが、ユング自身、内向性と外向性ははっきり区別できるものではなく、同じ人間の中でも入れ替わりうると考えていました。
HSPは確かに、静かな場所や一人でいることを好み、じっくり考えるのが好きですが、HSP=内向型人間なのだ、と結論してしまうのは誤りです。
自己主張に乏しいお人好しではない
HSPの人はおとなしくて、自己主張に乏しい、
と思われることもあります。
相手にあわせすぎて、いい人になりすぎてしまうこともあります。
とはいえ、相手の気持ちがわかるからこそ、
時には積極的に自分から、適切なアドバイスを与えたりして、
はっきりと自己主張すべき時を見きわめることができます。
職業も、じっくり考えること、そして、相手の気持ちをよく考えながら、適切な時と方法を選んではっきり自分の意見を表現できる、科学者やカウンセラー、宗教家、歴史家、弁護士、医師、看護師、教師、芸術家などに多いようです。
つまり、HSPとは、臆病で、引っ込み思案で、神経質で、女々しくて、内向的で、自己主張に乏しいお人好しな人ではなく、環境のせいで、そうした性格のいずれかを身に着けてしまうこともありますが、繊細さや感受性の強さをうまく活かせば、はっきり自己主張できる人たちになります。
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