皆様、変わりなくお元気でしょうか。
北海道は3月も中旬だと言うのにまだ雪が存分に残っている状態です。
日中だと気温は一桁ですがプラスに入るようになり、雪解けも進んでいる感じです。
4月の後半になるといよいよ本格的にバイクもシーズンインです。
なので、約1ヶ月前という事で少しずつ準備を始めようかと。
早速CBR250RRの整備からなんですが、毎年のこの時期にオイル交換やらなんやら始めるわけですが、
一つCBR250RRに懸念材料を残して昨年シーズンオフしていたのです。
それは、調べていくと僕だけではなくMC51の持病的なもののようで対策品が出ているぐらいです。
その症状は5速ギヤ抜けの症状です。
そして対策品はシフトドラムスプリングなんですが、これはクラッチの奥に付いているのでオイル交換の時にやろうと思っていました。
まさに今がそのタイミング!!
と言う事で早速必要部品を注文。
クラッチカバーのガスケットと、センターのロックナットです。
でも来てみて作業して分かったんですが、このガスケット鉄製なんですよ。
なのできれいに剝がれるし液体ガスケットも不要だし、再使用できると思います。(たぶん)
僕は嫌なんで変えますけどね(笑)
こちらがその商品です。レースでも活躍している「i-Factory」さんの製品です。
まずはこれを組んで行こうと思います。
まず右半身を脱衣します。
オレンジの丸のボルトを外します。
あ、この時オイルは抜いてからにした方がいいです。そのまま外すとオイル出てきますから。
オイルと戯れたい方はそのままどうぞ~
ボルトを全部外したら、プラハンで軽くコンコンすれば簡単に外れます。
カバーが外れたらこの状態になります。
またまた丸のボルトを外します。
これはスプリングも一緒に締めつけてあるので一応スプリングの向きを分かるようにしておくことをお勧めします。
ちょっと割愛しましたが、カバーを外すとこのようになるんですが、ガキガキの付いた円が二重になってますよね。
この外の円と内の円の間にクラッチ板が何枚も重なって入っています。
これは何の固定もされていないので簡単に抜く事が出来るのですが、
裏表と入っていた順番は忠実に確実に元に戻せるようにしておきましょう。
で、中心のロックナットを外せば内側のガキガキの円が外せます。
赤矢印の切り欠きの部分。これ重要で、緩み止めのロックの為のカシメと言うか潰しの部分です。
組むときは締めきってからこの部分にあるナットの頭をマイナスドライバーなどで潰して回り止めにするのですが、
外すときはそのままインパクトで行っちゃう人もいるんですが、僕は薄いマイナスでここを一応戻してから外します。
このナットはクルクル回っちゃうのでインパクトで外すことをお勧めします。
本当はSST(専用特殊工具)で回らないように固定して回すんですけどね。
外れたらこうなります。
まず先に、青矢印の部分。これ穴で、オイルパン直通なのでここからの作業を進める前にまずここをウエスなどで塞いでおきましょう。
さもないと何か落としたらオイルパンまで外さないとならなくなるので要注意です。
次に、赤矢印。ここに今回交換するスプリングが入ってます。
オレンジ〇のボルト部を軸に、そこに付いているアーム状の部品をバネの力で画面左方向に押し付けているんです。
この力が強くないせいでギヤ抜けを起すようで、その強化スプリングってわけです。
このボルトを抜けばアームとスプリングは簡単に外れるんですが、裏にワッシャーが一枚入っているので無くさないように
慎重にバラしましょう。
後はバラした反対の順番で組んで行くだけなんで簡単ですが、バネを掛けるときはスプリングフックって言うんですか?
あのT字になってて先っぽがフックになってる工具。あれが無いと正直キツイと思います。
まぁ指力に自信のある人は頑張れなくもないかも知れないかもかも知れないかも・・・・
僕は持ってるのでさっさと使いましたが、安い物なんで買っておいても損はないかと思います。
サイレンサーとエキパイを引っかけてるスプリングとか、なんだかんだで使う事もあると思うんで。
はい、この矢印のちょっと見えてる引っ掛かってる奴。
これですね。無事交換完了です。
後は戻して作業終了ですね。
多分理屈が分かっていてこの辺バラした経験のある人なら、外装バラシてオイル抜いて作業してオイル入れる。
この工程で1時間くらいあったら十分出来ると思います。急ぎ働きしなくても。
だってガスケット確実にきれいに外れるんで、ガスケット剥がしのあの時間が無いんですもん。
慣れてない人や初心者でも、ゆっくり時間を掛けたり何がどこにどう付いていたかを写真なんかに収めながら確実にやれば
全然出来る作業だと思いますよ。
あ、一応クラッチカバーなどを締め付けるときは対角に少しずつトルクを掛けて本締めするとか、そういう基本は守って下さいね。
あと、バイクはアルミ製品が多いので、特にエンジン回りなんかは素材はほぼアルミなので、ボルトを変にかじらせたり
締めすぎたりするととんでもない面倒な事になるんでそこだけはお気を付けを。
さ、次の作業の準備に入らないと。