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6 KEVIN COYNE/ROOM FULL OF FOOLS 00(RUF)1052
英、ロック、ブルース、多作過ぎて何作目かは不明だが、20数作目?
60年代末にジョン ピールのダンデライオンレーベルよりサイレンを率いてデビュー、2枚のアルバムをリリースし、その後ソロに転じ30枚近いアルバムをリリースと順調に活動するも04年に死去。
画家としても活動したケビンによるユニークなイラストジャケの本作は、息子のロバートが全面的に参加してギター、ベース、キーボードを担当、切れ味鋭いギターで父をサポート、一方父も30年以上のキャリアあるものの老成など、どこふく風、音程など気にしない独特のダミ声ヴォーカルで応戦、アウトロー感漂うブルースロックアルバムに仕上がってる。いつもと変わらぬコイン節は癖有り過ぎで一般向きではないが、はまると良いんだよな~!



7 THE SOUTHERN DEATH CULT 96 CULT17CD 3面デジパック
英、NW、プロモオンリー盤全6曲。
サザンデスカルト~デスカルト~カルトと名称を短くし出世魚の如く大きくなったバンド、今やカルトといえば大メジャーハードロックバンドとして広く知られてる。ポジパン御三家としてデビューしたサザンデスカルト!今や死語のポジパン=ポジティブパンク、当時、セックスギャングチルドレン、ダンスソサエティと供に高い評価を得ていた。NW小僧であった自分はもちろん、この辺のアナログは7インチまで買い漁った。サザンはハードロック色を増したカルトで興味を無くす、ミッションも後期には興味無し。
さてプロモ盤の本作の目玉はファミリーツリー、ビニ ライリーが在籍していたノーズブリーズに端を発し、何と後期メンバーにモリッシーの名を見つけびっくり、同僚にビリー ダフィーが居てスローター&ザドッグスがスローター改名期に参加、シアターオブヘイトを経てデスカルトに参加、イーター、リチュアル、セックスギャングチルドレンにも連なる相関図は圧巻で興味深い。モリッシーがスローター&ザドッグスのヴォーカルとして参加してたかもしれないという話があったが、こういう繋がりがあったのだと新たな発見。このファミリーツリーだけでも入手した甲斐有り!



8 ゴー ビトウィーンズ/タルーラ & レア トラックス 04(ワンダーグラウンド)WRCD18-19 2CD
豪、NW、ネオアコ、オリジナルリリースは87年5作目に10曲入りのボーナスCD付。
ジョゼフK、オレンジジュース、アズテックカメラと並びポストカードよりシングル盤をリリースしたゴービトゥイーンズ!OZから渡英し活躍したグループとしてバースデーパーティーと供に有名、両者はタフモンクスというコラボユニットでシングルリリース、コレクターズアイテムとなっている。
トリフィズ、ラフィングクラウンズと供にOZギタポシーンの中でお気に入りのゴービト、7インチはじめ熱心にアナログ探し回ってた頃が懐かしい。
ロバート フォスター、グラント マクレナン、二人の優れたソングライターに女性ドラマーリンディ モリソンのトリオ編成から徐々に人数が増え、本作ではヴァイオリン、オーボエ担当の女性メンバーアマンダ ブラウンを加え抜け5人編成へと、音楽的にもより幅を広げ、深みを増し、進化を遂げたゴービト、次作の最高傑作「16ラバーズレーン」で頂点を極め解散、その後再結成し2枚アルバムリリースするも06年にグラント死去。



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9 イギンボトム/イギンボトムズ レンチ 05(エアーメイルレコーディングス)AIARC1097 紙ジャケ
英、プログレ、ジャズロック、オリジナルリリースは69年唯一作。
ニュークリアス、ゴング、ソフトマシーン、テンペスト、UKと錚々たるグループを渡り歩いた名ギタリストアラン ホールズワースのプロキャリアの第一歩となったのがイギンボトム!オリジナルアナログ盤は中古屋の壁アイテム、ホールズワース関連最難関アルバムとして有名であった。
本作はまだホールズワースがギターをギンギンに引き倒すわけでも無く、ソフトな音色のギターにホールズワースの頼りなげなヴォーカルがメランコリックな雰囲気を醸すジャズロックサウンドなのだが、あの時代の英国らしい、どう転がっていくか分からない混沌さが良い。ラストナンバーは10分以上に及ぶジャズロックインストでホールズワースの今後の道筋を暗示するかの様な曲で興味深い。



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10 CHAS & DAVE/ONE FING'N'ANUVVER 92(LINE)RTCD9.01144 0
英、パブ、オリジナルリリースは76年セカンド作にボートラ4曲付。
チャス ホッジスとディブ ピーコックによるデュオユニット、二人の経歴は古くチャスは60年代初めにリッチー ブラックモアも在籍していたアウトローズ、ハインツのバックバンド、ヘッズハンズ&フィートに参加、ディブはセッションベーシストとして活動、まず74年にオイリーラッグス名義で米シグネイチャーよりアルバムリリース、バンド、アラン トウーサンのカバー含むイギリスのアメリカサウンド、英スワンプの名盤として高い評価を得てる。またジャズ、ポップスシンガーのテレッサ ブリュワーのアルバムで好演してるのも見逃せない。
そしてチャス&ディブ名義でリリースしたのが本作、前作の延長上にあるアメリカンサウンドに、全編オリジナルによる様々な音楽要素を取り込んだ器用さが、このグループの真骨頂。その後、いわば芸人的エンターテイメント性で多数のアルバム、編集盤を乱発、収拾がつかない状態へ(笑)。