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1 UNCLE WALT'S BAND/THE GIRL ON THE SUNNY SHORE 91(SUGAR HILL)SHCD1032/33
米、アコースティックスウィング、フォーク、コンピ盤全17曲。
74年ファースト作に79年の再結成音源(リリースは88年)から編纂されたコンピ。何れもマイナーレーベルの為激レアらしい、どうせなら2イン1でリリースして欲しかった。更にもう一枚最もレアなライブ盤もあるみたいだ。
アコギ2本にウッドベースのトリオ編成、たまにフィドルが絡むといったシンプルな編成に抜群のヴォーカルハーモニー、珠玉のソングラィティングが極上の音空間を生み出す。ジャージーにスゥイングするサウンドは春に持ってこい。



2 PRETTY THINGS/EMOTIONS & SINGLES A'S & B'S 08(SNAPPER MUSIC)SMDCD416 2CD
英、ビート、サイケ、オリジナルリリースは67年サード作にボートラ8曲付に、77年リリースシングルコンピ全13曲の2枚組。
初期フォンタナプリティーズのオリジナルアナログ盤で唯一所持してるのが本作、そこそこの値段したが盤質悪し、当然CDのプラケに紙も押さえてる。
前作までのガレージ色は減退し、サイケ色がぐっと増し、アコースティックの多用、オーケストレーション、ブラスも駆使しソフトな印象を受ける。しかし、このオーケストレーション、ブラスはプロデューサーがメンバーに無断でダビングしたもので、メンバーは不満、最悪のアルバムとさえ云ってる。
というわけでコアなファンには不評なアルバムだが、私的には大好きなアルバム、ビート期から続く「SFソロウ」への転換作として非常に興味深いアルバム、ソフトサイケな良い曲多し。



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3 PETARDS/PET ARTS 941089
独、ハード、オリジナルリリースは71年4作目ラスト作2枚組リバティレーベル。
この企画番号からブートではないだろうか?レーベル表記ないけどジャーマノフォンぽい?ノイ、クラスターや初期クラフトワークなんかリリースしていた。
そしてこのジャケ、きっと典型的クラウトロックに違いないと判断し購入。70初期クラウトロック系はピンクフロイド「神秘」影響化の混沌としたサウンドが常なのだが、本作は米ハードの影響色濃い、からっとした分かり易い曲調が多い。元々68年にアルバムデビューし、ヒット曲を持つポップ指向のグループで、ゾンク名義でCCRのカバーアルバムもリリースしてるみたいだ。
本作は全曲英詞によるオリジナル作で、クラウトファンより英米ハードロックファンにアピールしそう!


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4 FAUST/BBC SESSIONS + (ReR)F5 デジパック
独、レコメン、プログレ、ライブ音源、73.3.1ジョンピールセッションに未発表音源、別ティクをプラス。それにしてもこの時期にファウストとは、さすがジョンピール!
ペタルズですかされたのでジャーマンロックの真髄の登場、そのものずはりクラウトロックという曲もある。
現在も活動し様々な音源をリリースし続けるファウスト、正直近年の音源には興味無いが、73年のライブ音源とあっては入手せざるをえまい。
インダストリアル、ノイズ、コラージュ、フォーキー、これぞファウストといった音源が詰まってる。
本作は元々「ヴーメイャーズ70-73」の5枚組BOXセットの一枚を単体リリース。他の音源は入手済みなので嬉しい目玉商品リリース。ファンは要チェック!



5 DENNIS WILSON/BAMBOO (BELBOTOM)BB044
米、ビーチボーイズメンバー、お蔵入り音源、ブート盤。
ビーチボーイズに関しては熱心なファンではないのでフォローしてないが、デニスのソロ「パシフィックオーシャンブルース」のアナログは押さえた。本作はパシフィックの半年後に制作されるも、お蔵入りとなってたセカンドアルバム用音源、一部の曲は後に姿を変えビーチボーイズ等のアルバムに再演されてる。
パシフィック延長上にあるスワンピーで武骨なイメージと無垢な少年的純朴さが混在する音世界、この人にはどっか孤独なイメージがつきまとう。実際虚無感を抱えながら生きてたらしい。メンバーの中で唯一サーフィンに興じ、あのチャールズマンソンとも交流があったという。
この録音の5年後の冬の海で水死。