街にオペラがやってくる!VOL.2@成城ホール 2015.9.21 | リーベショコラーデ

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thoughts about music and singers

山口佳子さんが出る、というので多摩川を越えてはるばる成城まで行ってきました。




山口佳子さんは、2013.8.29 ミラマーレオペラの「コジ・ファン・トッテ」でデスピーナをやったのを観て素晴らしいと思って以来、今回で4回目。もっとも多く公演を見ている人のひとりです。


今回の催しはチラシに説明があるように「皆様のすぐお近く、地域のホールに」オペラコンサートをお届けする、という趣旨ですが、会場には私のようにお目当の歌手さんのために遠方(八王子から来たという人が多かった=山口さんの地元)から電車を乗り継いで、乗り継いで、乗り継いで、やってきた人もたくさんいました。実力のある人にはそういうファンがつくものです。


主催はブリーズノートという団体。
HPはこちら。
歌手が何人かいてコンサートの企画をやっているようです。

今回の歌手(四人)は全員藤原歌劇団の団員。

山口佳子さんは演技が本当に上手。なりきっているところが素晴らしい。東京藝術大学卒。ゲージユツのためには自分を捨てる覚悟を教える良い大学と聞いています。

テノールの所谷直生さんは歌う姿と声を聞いているうちに思い出しましたが、あの綾瀬市民オペラ「カルメン」(2012.6.8)でドン・ホセを演じた人でした。あの気迫迫るドン・ホセの姿を思い出しました。済みません、お名前をあのとき覚えませんでした、、、なにしろ大隅智佳子さんに圧倒された公演だったので。。。

歌手さん四人とも本当に上手。成城ホールというのも天井が高くて木造りで伝統を感じさせる素敵なホール。入場料:前売4500円 当日4800円 学生2000円 <<< 学生チケットがあるのが素敵ですが、学生さんの割合は少なかった。

この四人の演技を見るとオペラの本公演を見たくなるでしょう。ということで後半はハイライト版の「ウェルテル」
一応、こんな「あらすじ」を書いた紙が配られましたが、

字幕が無いのが決定的に困りました。演奏中は暗くて紙は読めないし。

歌も演技も四人とも素晴らしく気合が入っていて一流のプロの舞台でしたが(ピアノも良かった)
ウェルテルという演し物がそもそも暗くて血だらけでストーリーも共感できないので、「何故この客層でこんな暗い演目をするのか」が疑問でした。

それはともかく、「街にオペラを持っていく」というコンセプトは素晴らしいと思いますがお客さんをみると、自分を含めて、やっぱり「オペラが好きな人、知っている人」が「好きな歌手、知っている歌手」が出るならどこにでも見に行く、というのが実際のところなんだなぁ、と感じました。もっとこの人たちの才能を世に知らしめる方策が無いものか、と思います。公演というのは出演者や舞台装置のスタッフばかりで成り立つものではなくて「興行師」(この言葉がなんだかインチキ臭いのがまた問題だが)が必要なんだ、という意識が無いのか、あるいはそういう才能がいないのか。いないことはないでしょう。先日タダ券をもらったので「劇団四季」を初めて見に行きましたが、公演の内容は大したことないのに「団体」の動員があることにびっくり。高校生が観光バスで劇場貸切りで来るんです。オペラでなぜしないんだろう。オペラが長すぎるなら今日のこういう公演だって良いのに。

最後までお読み戴き有り難うございました。