劣悪な環境で無料で企画制作している「55癒しの指定席」ランチタイムコンサート(第340回)佐藤優子(ソプラノ)・成田伊美(メゾソプラノ)・石塚幸子(ピアノ)に行ってきました。
2013年6月の青木エマ(ソプラノ)・磯地美樹(メゾソプラノ)・喜嶋麻実(ピアノ)のコンサート(第321回)に続いて二度目です。
前回、あまりの環境の悪さに懲りたようで
を誘ったら断られました。~女なんてこんなもの~という副題がついていましたがFrauen Drei Musikerというのはドイツ語で「三人の女性音楽家」ですから、二人の歌手だけじゃなくてピアニストも主役ということでしょう。
お目当ては先日中野区民合唱団の「カルメン」(カルメンは堀万里絵さん)で初めてみた佐藤優子さんです。カルメンではちょっとしか出番がありませんでしたが、とっても素晴らしい声をしていましたので注目しました。
コンサートは冒頭から実力全開でびっくりしました。
ロビー階の騒音(エレベーターのピンポーン、防火ドアのバシャーン)にもめげず、自分たちの世界をしっかり作っていました。若いのに舞台慣れしてます。おしゃべりも上手。ピアノも良かったです(これは特記すべきと思いました)。
佐藤優子さんは良い声をしています。高音を軽々と出して伸びやかです。魔笛の「夜の女王のアリア」をあれだけ軽々と唄えるのは凄い。この人は将来NHK新春オペラコンサートに出るようになるでしょう。
成田伊美さんはたまたま2013年11月に白寿ホールで見ました。お話があのときより慣れた風で、成長が感じられました。ソロの最初の歌としてハバネラを会場を一周しながら唄いました。演技を交えている所はなかなか工夫がありましたが、まだ新人らしく観客に「遠慮」がありました。堀万里絵さんなら側の男性の肩に片っ端から手を乗せます。(乗せられたのでファンになりました(笑))成田さんは誰にも触りませんでした。妖婉さが足りない。若くて真面目な歌手さんらしくて、まだ難しいのだと思います。
成田さんはメゾソプラノなのでケルビーノのアリアも唄いました。ズボン姿に着替えてました。この舞台に気合いを入れてるのが分かって好感を持ちました。ケルビーノのアリアって、日本人のメゾソプラノを何人も聴いていますが(レパートリに入れる人が多い所為があります)唄い方に三つの分類ができるように感じます。
(1)歌劇の演技を取り入れて劇中のように演技しながら観客に唄いかける方法(オペラ公演の時はまずこれしかありませんがコンサートでこうする人もいます)
(2)独立した歌曲のように自分の世界に没頭する方法(コンサートでこうする人のことです=オペラ公演ではしないでしょう)
(3)どっちつかずの方法
(1)(2)(3)のどれでも良いのですが、歌手さんによってはっきり違いますね。
ケルビーノをいつも(2)で唄う人がオペラに出て(1)のように唄う姿を観たいと思う歌手もいました。
日本のメゾソプラノの人の声というのは、よっぽど聞き慣れた歌手でないと聞き分ける事ができません。ソプラノと違って、声の特徴・個性が聴き取りにくい。似たような「暗い声」なのです。メゾソプラノの人は、個性の主張をどのようにするか、というのが大きな課題だろうと思います。
石塚幸子さんは声楽の伴奏ピアニストとして特別に誉めたいくらい良かった。伴奏ピアニストで上手いなぁと今まで感心したのは山田武彦さんがいますが(高橋光太郎さんも凄いですが「伴奏ピアニスト」とは言えませんので割愛)、今回の二人の歌手さんと相性が良いのだと思います。仲良しなのかな。大学も同じだし。
にしても、日本人て「ドアの閉まる音」にはとっても鈍感です

ロビーに防火扉があって、常に人が出入りしてるのですが、誰一人静かに閉める人はおらず、開けたら自分が通って後は勝手に「バシャーン」です。 ウルサイ

戸を閉めるときはそんなことしないでしょう?
ドアは日本に無かったから「静かに閉める」という躾を誰もして来なかったのだと思います。
「ドアは静かに閉めましょう」
Frauen Drei Musiker みんな頑張れ!
