ここは定員200名のホールです
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いきなり余談ですが、友人(在外のバイオリニスト)が日本でリサイタルしたいのでホールのリサーチをしてらっしゃるんですが、公共ホールというのはこのホール含めて六ヶ月前から《抽選
》なんだそうです。日本て、そんなに発表したい人がたくさんいるのか~とびっくりしました。
ということは、すべてのコンサートはそんなに前から計画しないと予定通り公開できない、ということなんだなと、皆さん偉いです。半年先の予定なんて私なんか生きてるのかどうかも分かんないですから。
さて、このコンサートの趣旨はたいへん良いです。曲目を見ても聴きやすいアリアばかり。ガラ・コンサートと銘打つにふさわしいです。
200人という小ホールなのでお客さんは沢山は来ないんだろうとタカをくくって会場前のレストランで二人でカレーライスを食べて開演間際に入場したら最前列の二席しか余って無く、髙橋絵里さんを二メートルの至近距離で拝見する栄誉に預かりました。

文字通り、一席も空いていない満席です。おめでとうございます。
司会の松本宰二さんも「初めて経験しました」とわざわざお愛想を言っていました。
出演者を一瞥してお分かりかと思いますが、これはほとんど「二期会マイスタージンガー」の面子+数名です。で、メゾソプラノが欠けています。松本宰二さんは二度、「諸般の事情で今日はメゾソプラノがおりませんが。。。」と言っていましたが、おめでたい事でも公然とお祝いできない事情がこの業界にはあるのかと、彼女が出演できなかった事を残念そうに言う松本宰二さんの口調が私には寂しいものに聞こえました。
聴衆は比較的、若い人がいました。いつもの二期会コンサートのような白いお花畑ではなかった。これはご同慶の至りです。(二期会のファンではないけど)
なかでも同じアリアを三人のソプラノが競演するのは初めて見ましたが(聴きました、かな?)、とても面白い趣向でした。松本宰二さんのアイデアかな?
(ソプラノは髙橋絵里さん、松井美路子さん、三宅理恵さん)
こういうのはYouTubeに載せればいいのにと思うが、したくないそうで残念です。
ただ、少し物足りなかったのは本来の持ち歌ではない歌を他の歌手さんが歌った事です。(小さな事ですが、一緒に行った女性が初めて聴くのに『あの歌はあの人には合ってないと思う』と言ったので私もやはりそう感じるものかなと思いました)
松井美路子さんは初めて聴きましたが、よいお声です。連れの女性は一番気に入ったようです。
若い観客もかなり来ていたので、これがオペラ観客動員につながれば良いな、と思って次のコンサートに向かいました(この日は連チャンしました(笑))
■ 二期会マイスタージンガーの面子がほぼ揃っているのにコーラスが無かったのは惜しかったですが、趣旨からしてそれは仕方ありません。コーラスとしては彼らは日本の頂点にあると私は思います。
